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商標登録を更新せず、全国に広まる

明治43(1910)年になると、高津さんは「紅葉型焼饅頭」の商標登録を行った。ところが、その後息子さんが店を継がなかったことから、有効期間の20年を過ぎると、商標登録の更新を行わなかったそうだ。これが「紅葉まんじゅう」が全国に広まるきっかけとなった。(『高津堂』は休業を経て、平成21年から営業を再開している)

『みやじまの宿 岩惣』では、宿泊すると今でも茶菓子として「もみじ饅頭」が味わえる

大正14(1922)年には、現在『みやじまの宿 岩惣』で提供している「紅葉まんじゅう」を製造する『藤い屋』が誕生。同店の「紅葉まんじゅう」は、小麦本来のうま味が感じられるオリジナル製粉の小麦粉と、上品な甘みが感じられる藤色のこし餡を使用しているところが特徴的だ。

その後、宮島の「紅葉まんじゅう専門店」は11軒、お土産販売する店としては10軒、島外含めると25件近くまで増加していった。

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漫才ブームが一気に知名度を高める...
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中村友美
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