名物パスタは軽い食感のタリオリーニ『インプロンテ』@阿佐ヶ谷
北イタリア料理が楽しめる神谷町の名店『ダ・オルモ』の姉妹店として、昨年6月に阿佐ヶ谷の商店街にオープン。ランチなしで夕方早めに開店という営業スタイルは、店を回遊してハシゴを楽しむ人が多い阿佐ヶ谷仕様だとか。なるほど!グッと親近感が湧いてきたぞ。
腰を据えて楽しみたいならコースもいいが、アラカルトでも気軽に楽しめるのがこちらの醍醐味。パスタは石田竜一シェフの手打ちで、おすすめは加水せず全卵で打つ薄くて軽い食感のタリオリーニ。
牡蠣と庄内アサツキのタリオリーニ1900円

合わせる大粒の広島産牡蠣はとってもジューシーで、塩味はあえてつけず牡蠣の旨みだけで食べさせるため、ワインが進む!
パスタに見えないパスタ、カネーデルリは、本店から引き継ぐ北イタリア山岳地方の名物料理。パンに卵を加えた生地に旬の野菜を加えてバターでこんがり焼き、熱々になるまで蒸し上げる。旨みの強いフォンティーナチーズをたっぷり絡めていただく、満足感の高い一品だ。
シェフ:石田竜一さん「週末は混むのでなるべく予約がおすすめです」
[店名]『インプロンテ』
[住所]東京都杉並区阿佐谷北1-27-5
[電話]03-5356-6306
[営業時間]16時~23時(22時LO)、土15時~23時(22時LO)、日・祝15時~21時(20時LO)
[休日]月・火(月が祝日の場合は火・水)
[交通]JR中央線ほか阿佐ヶ谷駅北口から徒歩5分
広島食材でシチリアの味を再現『TRE CULI(トレクーリ)』@東銀座
イタリア帰りの料理人ふたりが出身地である広島の食材をふんだんに使って生み出すシチリア料理専門店。メニューは「梅」、「竹」、「松」の3つのコースで、料理は旬の食材を使った日替わりだ。ワインのペアリングを提案してくれたり、アレルギー対応にも柔軟だったりと、好みを伝えてお任せにすれば間違いない!
「梅コース」6500円より、鯖の燻製とウイキョウのカサレッチェ

こちらで食べて欲しいのが、シチリア伝統のパスタの“トレクーリスタイル”。地中海と瀬戸内海は獲れる魚が似ていて、シチリア料理に欠かせない柑橘類も豊富。そこで、ショートパスタのカサレッチェとイワシを組み合わせるシチリア定番“いわしのパスタ”には、瀬戸内海産の鯖を燻製して使い、ならではな仕上がりに。
「スパゲティ・アラ・ノルマ」には甘みの強い広島産「空宙(くうちゅう)トマト」を使って、濃厚でコクのあるトマトソース仕立てに。どれもこの店にしかないアレンジが楽しめる。
昨年2月開店ながら、早くも常連客も多いとか。まさに通い詰めたい一軒だ。
シェフ:吉村康平さん、長友拓磨さん「お好みがあればなんなりとお伝えください」
[店名]『TRE CULI(トレクーリ)』
[住所]東京都中央区銀座5-14-9石和田ビル2階
[電話]03-6228-4422
[営業時間]12時~14時(13時半LO)、17時半~23時(22時LO)
[休日]日
[交通]地下鉄日比谷線ほか東銀座駅A1出口から徒歩3分
撮影/貝塚隆(オステリアベオーネ、トラットリアシチリアーナ・ドンチッチョ、ブラマソーレ)、西崎進也(トラットリア・デッラ・ランテルナ・マジカ、ピュウファロ、ピスカリア)、藤本一貴(ピュウファロ店舗内観)、浅沼ノア(インプロンテ、トレクーリ)、取材/門脇宏(オステリアベオーネ)、井川直子(トラットリアシチリアーナ・ドンチッチョ、トラットリア・デッラ・ランテルナ・マジカ)、岡本ジュン(ブラマソーレ、ピュウファロ、ピスカリア)、白鳥紀久子(インプロンテ、トレクーリ)
■おとなの週末2025年6月号は「満喫!ニッポンの生ビール」
※2025年3月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
…つづく「門前仲町の良店5選 日本酒、ワインが美味しい店で自在に楽しむ」では、なんともグッとくる人情の街で見つけた良店を実食レポートしています。