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必ず食べたい名物のリゾットからパスタまでシンプルだからいい!

「この店といえば伝説のリゾット、あとTボーンステーキもここで知ったし」と和賀はメニューを眺めて懐かしそうにつぶやいた。

巨大なパルミジャーノチーズを半分に割って鍋代わりに作るリゾットは、イタリアではなく実はこの店が考えたメニュー。テーブルで仕上げるアイデアは「なにか名物になるものを作りたい」というオーナーの発想だったという。

『イルボッカローネ』24カ月熟成のパルミジャーノを使用。くぼみをつけてリゾットを入れる

「逆輸入でイタリアでも出す店ができたらしいですよ」とスタッフから聞いた話を岡本も知ったかぶりで披露してみた。

パルミジャーノチーズのリゾット 2640円

『イルボッカローネ』パルミジャーノチーズのリゾット 2640円 チーズが溶けて絡み、濃厚な味に

「パスタも王道で安心感がある。イタリア産の野菜というのもこだわりがあるし、その日のおすすめがちゃんと差し込まれているのもうれしいよね」と門脇。

「人気のトマトパスタはちょっと変化球になっていて、太麺でニンニクたっぷり。ここだけの味ですよ」と岡本。

ニンニクとトマトソースのスパゲットーニ 2420円

『イルボッカローネ』ニンニクとトマトソースのスパゲットーニ 2420円 太い乾麺、スパゲットーニに負けないようソースにニンニクを利かせている

「そうそう、個性は大事。トラットリアは特に、客が全員参加して店が完成するみたいなところがあるでしょ。ここはそういう意味で景色もいい。東京のイタリア料理はこの30年で大きく変わったけど、イタリアン好きほど、一周回ってここに食べに来たくなるはず。要するに食べるってさ、食卓を囲む人たち皆でワイワイやるのが楽しいんだよね」と門脇。

ここは、SNSがなくても食がキラキラしていた時代を彷彿させる伝説のイタリアン。店の名前を聞けば、若い頃にやらかした思い出がよみがえる50代以上も多いだろう。そして開店から36年たった今も、素晴らしいことに活気は健在。

いや、ますます活気づいていて、今夜も元気に「ボナセーラ」が飛び交っていた。

[店名]『イルボッカローネ』
[住所]東京都渋谷区恵比寿1-15-9日宝恵比寿ビル1階
[電話]03-3449-1430
[営業時間]17時半~23時(22時LO)
[休日]無休
[交通]JR山手線ほか恵比寿駅西出口から徒歩4分

撮影/貝塚隆、取材/岡本ジュン

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※2025年3月号発売時点の情報です。

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