各国での有人宇宙飛行の歴史
人間が初めて有人での宇宙飛行を成功させたのは、月面着陸から8年前の1961年でした。ソビエト連邦は、1961年4月12日にバイコヌール宇宙基地から、ユーリ・ガガーリン少佐を乗せた「ボストーク1号」を打ち上げました。世界初の有人人工衛星は、大気圏外を一周(約108分間)した後、地球へと帰ってきました。
この時にガガーリン氏が言ったとされる「地球は青かった」という言葉は、日本でも有名です。
その後も、アメリカとソ連が競い合うような形で有人宇宙飛行に関する研究や実験がいくつも行われていきました。1981年にはNASAのスペースシャトルによる飛行が始まり、日本でも宇宙実験への参加が検討されました。
日本初の宇宙飛行士の誕生
1983年~1985年には、日本で初めての宇宙飛行士募集・選抜試験が行われ、毛利衛氏、内藤千秋氏、土井隆雄氏の3人が選抜されました。
1990年代からは、民間人として初めて宇宙に行った秋山豊寛氏や3度もの宇宙飛行を経験した野口聡一氏など多数の宇宙飛行士が日本でも誕生しました。
そして月面着陸から50年あまり、今では一般人でもお金を支払えば、宇宙へと旅ができる時代となりました。過去には「夢」や「幻想」だったものも、テクノロジーの発展とともにどんどん現実化されていくことでしょう。
古くから日本には、十五夜や十六夜など月を表現する美しい言葉や、天や先祖への感謝を込めて月を愛でるお月見の風習、また「月うさぎ」や「かぐや姫」など月を題材にしたおとぎ話がたくさんあります。今も昔も“月”という存在はロマンに溢れており、人々を惹きつけていたということが分かります。
気軽に宇宙に行き、間近で月を見られる時代が来たとしても、地球から見る月の美しさも忘れずにいたいですね。
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