旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■ピリッと
正解:エシャレット
難易度:★★★★☆
エシャロットではありません
エシャレットとは、ラッキョウの若採り品のことを指します。
一般的にエシャレットとして流通しているものは、ラッキョウの葉がまだ青く、根も柔らかいうちに収穫したものです。
よく混同されるのが「エシャロット」です。こちらはタマネギの変種で、欧米では「shallot(シャロット)」と呼ばれる香味野菜です。
見た目は一般的なタマネギより少し細長く、小ぶりです。紫がかった皮を持ち、内部は層状になっています。香りはタマネギよりも繊細で、加熱すると甘みが増すため、ソースやドレッシング、炒め物などに使われます。
両方ともヒガンバナ科アリウム属に属するため「仲間」といえますが、植物学的には種が異なるため、別の植物として扱われます。
混同されるのは、昭和の終わり頃にラッキョウの若採りを「エシャロット」という名前で売り出したことが原因です。しかし、消費者が混乱したため、現在では「エシャレット」という名称で流通しています。
市場では、葉付きのまま束で売られていることが多く、見た目は青ネギやワケギに似ていますが、香りや食感はまったく異なります。
ラッキョウのような強烈な香味が苦手な人でも、エシャレットなら食べやすいと感じることが多いようです。
エシャレットは春~初夏が旬ですが、ほぼ通年で市場に出回っており、ハウス栽培されたものも多くあるため、旬の時期以外でも美味しく食べられます。
葉も根も柔らかく、辛味が少ないため、生のまま味噌をつけて食べるのが定番です。
シャキシャキとした食感と、ほんのりとした辛味が味噌とよく合い、酒の肴としても人気があります。
ほかにも、刻んで薬味にしたり、サラダに加えたりと、幅広い使い方ができます。
加熱すると甘みが出るため、天ぷらや炒め物にしても美味しくいただけます。ただし、加熱しすぎると香りが飛びやすいため、さっと火を通す程度にしましょう。
葉の部分は旬を過ぎると硬くなるため、生食には不向きになることがあります。その場合は、軽く茹でて和え物や天ぷらにするのがおすすめです。
-
¥4,380(税込)
-
¥5,400(税込)
-
¥5,100(税込)
-
¥5,280(税込)