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食事から文化の一端にふれていく

天皇陛下にとって、今回のモンゴル訪問は2回目である。はじめは2007年(平成19年)の皇太子時代に訪問されている。陛下ははじめに訪問されたときの思い出を、今回のモンゴルご訪問に際しての記者会見で振り返られている。

「食事についていえば、ボーズという、中国ではパオズですか、焼き餃子や蒸し餃子のような、そういったものとか、やはり羊の肉などを使った料理が非常に多かったと思います。特に餃子、水餃子、蒸し餃子のような日本の食事とも共通するようなものをいただくことができたというのもひとつの思い出になります。

やはり食事というのは、その国々の文化を表していると思いますので、私自身もいろいろ世界を回っていくときにその国の食事をいただくことによって、その国の文化の一端にふれることができると思っており、そういったことも楽しみのひとつです」

国際親善のご訪問で、まずその国の食べ物を召し上がるという天皇陛下。料理を「おいしい」と言ってもらえたら、その国の人たちは誇らしく感じ、瞬時にお互いの距離が縮まることだろう。私たちの生き方においてもお手本にしたいお心である。(連載「天皇家の食卓」第41回)

天皇、皇后両陛下写真提供:宮内庁

※トップ画像は、天皇、皇后両陛下(C)JMPA

参考文献:『世界の食文化3モンゴル』(小長谷有紀著、社団法人農山漁村文化協会)、宮内庁公式ホームページ

文/高木香織
たかぎ・かおり。出版社勤務を経て編集・文筆業。皇室や王室の本を多く手掛ける。書籍の編集・編集協力に『美智子さま マナーとお言葉の流儀』『美智子さまから眞子さま佳子さまへ プリンセスの育て方』(ともにこう書房)、『美智子さまに学ぶエレガンス』(学研プラス)、『美智子さま あの日あのとき』、『日めくり31日カレンダー 永遠に伝えたい美智子さまのお心』『ローマ法王の言葉』(すべて講談社)、『美智子さま いのちの旅―未来へー』(講談社ビーシー/講談社)など。著書に『後期高齢者医療がよくわかる』(共著/リヨン社)、『ママが守る! 家庭の新型インフルエンザ対策』(講談社)。

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堀晃和
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