「優先席」に改称されたのは平成になってから
その後、1997(平成9)年に高齢者、障害者、ケガや体調不良の人、妊婦や乳幼児連れ(ベビーカー含む)の人などが優先的に着席できる座席として「優先席(Priority Seat)」へと改称。鉄道によっては「おもいやりゾーン」といった名称が付いています。
札幌市営地下鉄では、「優先席」ではなく「専用席」として設置されています。1974(昭和49)年に「優先席」を試行的に設置したところ、若者や体に不自由のない人が座席を占領することが多く、優先席の対象者が座れないという声が多く寄せられました。そのため、市議会で審議を行い1975(昭和50)年4月から「専用席」に変更されました。
電車やバスに乗った時、誰でも一度くらいは「席を譲る」という場面に出くわしたことがあるでしょう。立ち上がり「どうぞ!」と言って席を譲るだけのことですが、案外勇気がいるものです。にっこり笑って「ありがとう」と言われた時は、うれしいような恥ずかしいような何とも言えない感情が湧いてきます。
殺伐とした世の中ですが、こんなわずか数秒のやり取りから、思いやりの連鎖が始まるかもしれません。小さな親切のペイフォワード(自分が受けた善意や親切を、他の誰かに渡して次に繋いでいくこと) を「シルバーシート記念日」に考えてみてはどうでしょう?
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