ずっしりと重たいチャーシューが2枚鎮座する絶品チャーシュー麺
賞品について説明しようと思ったが、ここまで書いてどうしてもチャーラーが食べたくてたまらなくなった(笑)。ってことで、筆者が選んだのは、名古屋駅からほど近い『中国料理 千龍』。
一見、ごくフツーの町中華のように見えるが、ここが名古屋で初めてお値打ちなチャーハンとラーメンのセット、チャーラーを提供した店なのである。ちなみに前回のチャーラー祭りに参加した『元祖名古屋中華 渡辺』の店主、渡辺司さんの実家が営む店でもある。
店に着いたのは、ランチタイムのピーク。ふと、入口に目をやると、「本日のランチ」の実物が置いてあった。この日は野菜炒めと玉子ラーメン、ライスで値段は900円。ちなみに野菜炒めもラーメンもしっかりと1人前のボリュームがある。そりゃ流行るはずだ。
名古屋駅という場所柄だけに店内は9割以上がサラリーマン。残り1割は電動ファン付きの作業服に身を包んだ現場仕事の人々。Tシャツにハーフパンツという出で立ちの筆者は完全に浮いている。で、注文したのは、チャーラー祭り限定の「チャーハン+チャーシュー麺」(1200円)。
「お支払いは現金になりますが大丈夫ですか? ちょっと時間がかかりますのでお待ちください」と、店員さん。客の大半はお値打ちなランチを注文しているわけで、チャーラーの注文が入るとオペレーションが狂ってしまうのだろう。ええ、待ちますとも。何なら、後回しにしてもらっても大丈夫っすー。
それでも12、3分ほどで目の前に運ばれた。これが「チャーハン+チャーシュー麺」である。もう、見るからにベーシック。いわば、デニム界におけるリーバイス501的なチャーラーなのである。ここからすべてのチャーラーがはじまった、みたいな。
今年のチャーラー祭りでは、タンメンやジャージャー麺、担々麺などとチャーハンの個性的なチャーラーを出す参加店も多いが、祭り初日ということで筆者は発祥の店であるここを選んだのだ。
これが「チャーシュー麺」。5、6枚のチャーシューが丼を覆い尽くしているのをイメージしたが、チャーシューは2枚……。思っていたのと違―――う! しかし、箸で持ち上げてみて思わず納得。1枚が大きくて、ずっしりと重たいのだ。しかも、脂身の少ないロースを使用していて、お腹の脂肪が気になる五十路のおっさんにはありがたい。
チャーシューはとてもひと口では食べられず、3口くらいで完食。口の中に残る余韻でチャーハンを頬張ると、これが旨い!チャーハンの量はおそらくフルサイズの3/4くらいか。それでも十分満足できた。ちなみにチャーハンにはチャーシューではなく、刻んだハムが入っていた。これも町中華としてはベーシック。炒め具合も味付けも完璧な一杯だった。
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¥4,380(税込)
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¥5,400(税込)
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¥5,100(税込)
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¥5,280(税込)