屋上露天風呂やサウナが素晴らしい『河辺温泉 梅の湯』
最後にご紹介するのは、JR青梅線「河辺(かべ)駅」すぐにある『河辺温泉 梅の湯』(青梅市)です。初めて訪問したのは2024年の夏。電車とバスを乗り継ぎ、御岳山(みたけさん)に参拝した帰りに寄りました。
駅の目の前に、青梅市中央図書館も入る2棟(AビルとBビル)構成の複合商業施設『河辺タウンビル』があり、そのB棟5階6階に『梅の湯』が、屋上には露天風呂があります。駅から直結なのが嬉しいですね。
同温泉の個人的超お薦めがサウナです。まず席数が多い。サウナ室に入ると、テレビ(これも嬉しい)を中心に何段も席があります。15人くらいは入れる、まるで小劇場のような空間でした。
外気浴は屋上の露天風呂に移りましょう。休憩用の椅子が多くこれも推しポイントです。『つるつる温泉』は山に囲まれた外気浴でしたが、青梅市街を眺めながらも最高です。サウナの話ばかりになってしまいました(笑)。
泉質は『つるつる温泉』同様アルカリ性で、しっとりしたお湯ですので是非温泉もお楽しみください。
生ビールで生き返り、「山賊焼」の旨さに納得
お風呂とサウナで整った後は食事処『梅寿庵(うめじゅあん)』へ。まずは生ビールで一日の疲れを癒しました。風呂上がりのビールとピリ辛きゅうり、言葉がありません。
続いていただいたのは長野の中信(ちゅうしん)地区(松本や塩尻)のご当地グルメ「山賊焼」です。鶏肉の一枚肉をニンニクと生姜をベースにした醤油ダシで唐揚げにする料理ですが、『梅寿庵』では焼き鳥タイプで味わうことができます。これ結構いけます。いい発見をしました。
『梅の湯』は営業時間が23時30分までと、『つるつる温泉』や『もえぎの湯』に比べ、遅くまで営業しているので結構重宝します。奥多摩の帰りは、河辺温泉とサウナと「鶏串の山賊焼き」を満喫してはいかがでしょうか。
驚きや発見がある!奥多摩エリアはまさに「ワンダーランド」
4回にわたり東京の奥座敷、奥多摩エリアを特集しました。同地は50年以上まえ「第二の箱根」にする構想が持ち上がったそうです。
ホテル、野外劇場や音楽場、遊園地の計画もあったようですが、残念ながら夢と消えました。それから数十年、四季折々の風景とエンタメがそろう奥多摩は、今や多くの人々に愛されるワンダーランドになりました。
文・写真/十朱伸吾
おとなの週末Web専属ライター。全国のご当地グルメを求めて40年余。2013年には、“47都道府県食べ歩き”を達成した。訪れた飲食店は1万軒をゆうに超える。旅と食とお酒をこよなく愛するオプチミスト。特にビールには一家言あり。競馬と写真とゴルフも趣味。週1の自転車ツーリングとサウナでダイエットにも成功した。好きな言葉は「発想力は移動時間に比例する」。




