鮮度抜群!『きときと食堂』@富山県射水市
最後に富山県です。富山といえば海の幸王国。「ぶり」「ホタルイカ」「ます寿司」などなど色々ある中で、4月から11月にかけて漁獲される「シロエビ」が一番好きです。結構値が張りますが、富山市から電車で1時間ほどの射水(いみず)市にある『きときと食堂』では、お手頃価格で食べることができます。
「きときと」は、富山弁で「新鮮な」の意味。富山県には全国で初めて方言を愛称にした「富山きときと空港」がありますから、「きときと」という4文字をご存知の県外の方もおられるでしょう。その言葉をお店の名前に使っているぐらいですから、鮮度は抜群です。
当日いただいたのは「自作の二色丼」です。いぜん「桜エビ」を取り上げた時も書きましたが、海老は「生」と「かき揚げ」が両方食べたい。ならばと、「白エビ(メニュー表記)」の刺身を単品で、別に「白えび天丼」(メニュー表記)を注文し、自分で二色丼を作ろうと言う魂胆です(笑)。
まず刺身が届きました。食べた瞬間、気絶しそうになりました。圧倒的に甘い、新鮮。ビールも進みます。感動しているうちに丼ぶりが届きました。
ビールのつまみに天ぷら(とメニューにはありますが、唐揚げっぽいです)を一口。揚げ物にするとまた甘さの種類が変わります。香ばしい甘さが口中に広がり、箸が止まりません。半分食べたところで、刺身の「白エビ」をわさび醤油にからめ丼に乗せます。これで自家製二色丼が完成しました!
いままで食べた中で最高レベルの海鮮丼
その後のことはあまり覚えていません。美味しすぎてあっというまに完食。いままで食べた中で最高レベルの海鮮どんぶりでした。自作というのもあったのかも(笑)。
ところが食べ終わった後メニューをみたら、「エビえび天丼」というものがあり、これが生と唐揚げの二色丼だったようです。笑ってしまうオチでした。
今日は、北陸シリーズ第2弾として、3県の海の幸をご紹介しました。
「風立ちぬ 今は秋 今日から私は心の旅人」(『風立ちぬ』作詞・松本隆、作曲・大滝詠一)
松田聖子さんの歌にこうありますが、秋もそろそろ終わり。これから寒くなれば、美味しいものがますます増えそうな北陸地方。ぜひ皆さまも足をお運びください。
文・写真/十朱伸吾
おとなの週末Web専属ライター。全国のご当地グルメを求めて40年余。2013年には、“47都道府県食べ歩き”を達成した。訪れた飲食店は1万軒をゆうに超える。旅と食とお酒をこよなく愛するオプチミスト。特にビールには一家言あり。競馬と写真とゴルフも趣味。週1の自転車ツーリングとサウナでダイエットにも成功した。好きな言葉は「発想力は移動時間に比例する」。














