個性的な和のカクテルを堪能できる隠れ家バー
時間があればぜひ足を運んでほしいのが、ホテル2階の一角にひっそりと佇む、隠れ家的な『BAR RYOZEN』だ。30種類以上の京都・伏見の地酒や、約50種のジャパニーズウィスキーを取り揃える同店では、煎茶や味醂(みりん)など土地に根差した食材を使用した、オリジナルのユニークなカクテルも味わえる点も魅力。
この日は、山廃仕込みの日本酒「雄町」と米の香りがクリアな「純米吟醸 匠」に、宇治抹茶や桜を漬け込んで作った「奏 Kanade」リキュールなどを合わせたカクテル「Sake Seduction(サケシダクション)」(2900円)をオーダーした。抹茶の渋みと桜の甘み、米のうま味が調和した一杯は、トップに乗ったさわやかな穂紫蘇の香りがアクセント。バーテンダーによる米や酒にまつわるストーリーを聞きながら、ドリンク片手にしっとりとしたひとときが過ごせる、止まり木のような空間だった。
京都ならではの食材、季節の美味を満喫
夕食は、季節によって入れ替わる割烹料理を提供する、ホテル内の『割烹料理 りょうぜん』へ。コクのある胡麻ダレが柿の甘みと調和した「柿と芹の胡桃掛け」や、ツンとした辛さとシャキシャキとした蓮根の食感がたまらない「辛子蓮根」、舌触りなめらかな「あん肝豆腐」をはじめ、7点の料理が揃った前菜は、目でも舌でも楽しめる一皿だ。
ふわふわの蟹真丈(かにしんじょう)や白舞茸、壬生菜(みぶな)などが入った薄葛(うすくず)仕立ては、滋味深い味わいが染みる一杯。露生姜(つゆしょうが)に加え、5年熟成の利尻昆布からとったコクのある出汁に、鰹節と鮪節を加えたこだわりの出汁も味の決め手となっている。京都ならではの味噌、黒七味等の調味料も厳選している同店では、この地ならではの食材を満喫できる。※ディナーの一例。掲載メニューは11月末までのコース






