朝は早起きして、古都を散歩しよう
翌朝は、ぜひ朝食の前にホテルの近隣を散歩してみてほしい。スタッフのいちおしは、「古都京都の文化財」として、ユネスコの世界文化遺産に認定された『清水寺』だ。
「開門時刻である午前6時から8時頃までは比較的空いていて、開放感のある景色が楽しめます」
ホテルからはわずか徒歩10分。12月上旬までは、色鮮やかなカエデやヤマモミジも鑑賞でき、古都の美しさをより一層実感できる。朱色が美しい正門の「仁王門」や、「清水の舞台から飛び降りる」ということわざの由来となった「本堂」、国内最大級を誇る「三重塔」など、見どころが満載だ。
ホテルから徒歩3分の場所には、豊臣秀吉の正室である北政所(きたのまんどころ、ねね)が、秀吉を弔うために創建した『高台寺』がある。重要文化財の「開山堂」や、北政所が豊臣秀吉を偲びながら月を眺めた「観月台」などを鑑賞できるのもうれしい。
味噌汁が絶品、豪華なホテル朝食を味わう
散歩後は、神聖な「能舞台」を目の前に「巻湯葉と茸 茄子の生姜煮」や、「サーモン味噌漬け」など、重箱に入った豪華な「朝食会席」を満喫しよう。
ご飯は、鳥取県日南町産のコシヒカリ。もっちりした味わいが魅力だ。味噌汁と素材へのこだわりが感じられるメニューが豊富。味噌汁には、京都の料亭御用達の味噌の老舗『山利(やまり)商店』のほんのり甘くてまろやかな味噌が使われている。
この冬は美食とともに、古都の歴史と息遣いを感じる滞在を楽しんでみては。
『バンヤンツリー・東山 京都』
[住所]京都市東山区清閑寺霊山町 7
[交通]JR京都駅からタクシーで20分
[宿泊料]1泊2食付き 1名20万円〜
文・写真/中村友美
フード&トラベルライター。東京都生まれ。美術大学を卒業後、出版社で編集者・ディレクターを経験後、現在に至る。15歳からカフェ・喫茶店巡りを開始し、食の魅力に取り憑かれて以来、飲食にまつわる人々のストーリーに関心あり。古きよき喫茶店や居酒屋からミシュラン星付きレストランまで幅広く足を運ぶ。趣味は日本全国の商店建築巡り。



















