コラボが生んだ広がり――鳥羽シェフ、そしてテレビへ
「『sio』の鳥羽周作シェフがX(旧Twitter)で『おいしいチーズケーキを教えてほしい』と投稿していました。そこに、僕の知らなかったユーザーさんが『熟成バスクチーズケーキが一番おいしいです』とコメントしてくれたんです。
それを見て鳥羽さんが『それは知らないな』となり、僕も会話に参加して『だったらぜひ食べてみてください』と伝え、直接持参しました。結果は『めちゃくちゃおいしい』という反応を頂きました。鳥羽さんからは、『こんなにおいしいなら、もっと多くの人に知ってもらった方がいい。コラボ代なんていらないから、一緒にやろう』と言ってくださいました。
そこで、当社の発酵技術を活かし、塩麹を使った塩バスクチーズケーキを開発しました。塩麹の塩と発酵を組み合わせた商品で、これが大きな評判となり、即日完売しました。
この経験で感じたのは、『無名同士が組む』のではなく、『すでに信頼されている人と組むこと』の力です。鳥羽さんと一緒にやっている、というだけで説得力がまったく違い、コラボのパワーを強く実感しました。しかも鳥羽さんは、見返りを求めずにやってくださって、本当に感動しました。
また別の例として、(お昼の情報番組)『ヒルナンデス!』に出演している(歌手の)森公美子さんの話があります。 2年ほど前に『無償で送るので食べてください』という長文メールを送りましたが、事務所からは『森はそういうことはしません。自分が本当に好きなものを、自分で選びます』 と丁寧に断られました。
ただ、『想いは森にも伝えておきます』と言ってもらい、その2週間後に、森さんご本人から普通にご注文が入ったんです。その後も何度か購入してくださり、やがて『芸能人誰にも教えたくないグルメ特集に出たい』、『別の番組企画にも出たい』と声をかけていただき、番組で1位になって一気に売れました。
最初は断られたけれど、忖度ではなく、本当に気に入って買ってくれたからこそ、結果につながった。森さんは、うちにとって本当に恩人ですし、今でも感謝しています」
そうして順調に認知を拡大していった熟成バスクチーズケーキ。
児童養護施設への寄付――目標は100施設
「割れたり、少し量が足りないものを、児童養護施設に寄付しています。現在50か所、約2500人の子どもたちに食べてもらっています。
『チーズケーキを初めて食べた』
そんな手紙をもらうと、こちらが元気をもらう。夢は、児童養護施設100か所に配ることです」
代表の田和さんの夢はやはり原点の「笑顔」に繋がるものだった。
文・写真/水野正和
グルテンフリーの熟成バスクチーズケーキ販売サイト:https://agingcheesecake.jp/
グルテンフリーのガトーショコラ販売サイト:https://chocolatlabo.jp/







