「煮て良し、焼き良し、揚げて良し。なんなら生も良し」。きのこは万能な食材です。和洋中とジャンルも問いません。種類も豊富です。月刊誌「おとなの週末」では、2025年の秋に“きのこ名人”のシェフとともに、きのこ狩りを体験してきました。この冬の季節に作りたくなるのが、鍋料理。鍋に最適な食材のきのこは、どうやって収穫されるのか。その模様をご紹介します。
名人と往く!わくわくきのこ狩り
まずはこの時期だけの楽しみ、きのこ狩りからスタート。
今回は恵比寿の名店『マッシュルーム』のご主人で、自身でも食材の調達のため全国を巡るきのこ名人・山岡昌治シェフの休日に同行させていただきました。きのこ狩りのイロハから注意点、お家でできる簡単な調理法まで、きのこ好きの方必見です。
食べておいしいきのこを求めて森の中を右往左往『四尾連湖 水明荘』@山梨県
食べるだけじゃもったいない。秋を満喫するなら「きのこ狩りだってやってみたい!」。
そんな無謀(?)な願いをかなえてくれたのが、恵比寿のフレンチ『マッシュルーム』の山岡シェフだ。フランス修業時代に多彩なきのこに心を奪われたという山岡シェフは、料理界きってのきのこの達人にして、きのこ採りの名人。今回はシェフ行きつけの山梨のキャンプ場でまずは腹ごしらえをして、万全の態勢で少し離れたシェフ秘蔵のきのこスポットへ。
歩き出したとたん、さっそくシェフの目がキラリンと光った。道端に大ぶりのきのこを発見したのだ。「よっしゃあ、今夜はきのこ鍋だ!」と心の中で勝手にカッツポーズをした。やがて、シェフは山道をスッと外れ、森へ分け入った。あわてて後を追うも、これが想像以上の急斜面。落ち葉ふかふか、倒木はゴロゴロ。
しかもシェフはあっという間に視界から消えるスピード(笑)。見失ったら遭難確定じゃんと慌てて追う。事前に「登山装備必須」と言われた意味を痛感。トレッキングシューズや長袖、帽子、携帯食など用意しておいてよかった。ちなみにシェフは、川も歩けるスパイク付き長靴でスイスイ。プロの装備、恐るべし。
ふとみると足元にチョコンときのこ発見。
「いましたー!」と叫んだら、「それ毒キノコね」とバッサリ。おいしそうだったのに。きのこ狩り最大の難関は、きのこを見極められるかどうかなのだ。
一方、編集荒川が得意げに持ってきたやつも「食べられるけど旨くないやつ」とサクッと判定され、しょんぼり。なんだこのシビアな世界(笑)。シェフいわく「毒じゃないきのこは多いけど、旨いのは少ない」とのこと。なるほど……。
この日は雨不足できのこが少なかったためか、編集チームは釣りでいう坊主。きのこ鍋の夢ははかなく消えたのだった。それでもシェフは次々と見つけちゃうから、やっぱり達人だ。
「きのこは雷の後に一気に出る」という話もあるので、次回はそんなタイミングを狙おうっと。でも、きのこを見つけた瞬間の高揚感は格別。ほんの少しだけど、きのこハンターの気分を味わえた気がした。いやぁ、楽しかった!
『四尾連湖 水明荘』@山梨県
[名称]山梨県西八代郡市川三郷町山保3378
[電話]055-272-1030
[料金]1泊2食付き1万2430円~、素泊まり1泊7150円~※食事のみの利用可


















