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「シース」が造語の訳とは

そのシースクリーム、正解の綴りは「Ceece Cream」です。※ちなみに言い訳をしますと、当時はちょうど四年間の留学から戻ってきたばかりで、カタカナを耳にすると自然と英語に紐づけてしまう癖が抜けきっていなかったが為の勘違いでした。

そして実はCeeceは造語です。なぜ造語なのでしょうか。それにはシースクリームの最初の名付けに秘密があります。

初代シースクリーム

シースクリームはその形などが時と共に改良を重ねられ、現在は四角いショートケーキ型ですが、初代シースは楕円形で、それがさやに入った豆のように見えたので、さやを意味するシース+クリームで名付けられました。

ところが。このさやという単語が曲者で、本来は豆類の莢(pod:ポッド)とすべきところを、刀の鞘(sheath:シース)と間違えてしまったとか。

この間違いに梅月堂さんが気付いたのが発売から何十年も経ってからだったとのことで、既に梅月堂さんの代名詞と言っても過言ではないほど浸透してしまったシースクリームという名前そのものを変えてしまうのは現実的ではありませんでした。

2代目シースクリーム

とはいえ、間違えたままだとそれはそれで塩梅が良くありません。結果、誤解のないよう、かつ判りやすいようにということで「sheath」から「ceece」という造語に変わったのです。

シースクリームは「ぜひ地元長崎で」

シースクリームは、今や年間十八万個が出荷されています。まさに梅月堂さんの看板商品であり、長崎を代表するケーキとなりました。

冷凍での全国発送もされていますが、15年ほど前に全国放送のテレビ番組で取り上げられたことを端緒に県外からも注目される機会も増え、本格的に冷凍通販事業にも取り組みはじめました。

当時、店舗と変わらない品質を保って発送することは容易ではありませんでした。

しかし、困難の中にありながらも諦めることなく、「地元の味は守りつつも、全国へ届けられるよう研究と改良を重ねました」と本田社長は言います。

地元でしか食べられない「シースパフェ」もぜひいただきたい一品です

本田社長は「全国流通はできるようになりましたが、そこはやはり地元の名物。長崎観光など、長崎の地に来て長崎の文化に触れながら、ここサロン・ド・フィーヌ(※梅月堂さんの本店併設のカフェ)で、できたてのシースクリームを食べて頂けたら嬉しい」と呼びかけます。ぜひ長崎観光の折に、地元のスイーツを味わってみてはいかがでしょうか。

撮影、文/東吉乃、提供写真/梅月堂

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『おとなの週末』Web編集部
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