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アメリカ人好みのデザインは日本でウケない

ファッション、音楽、娯楽、スポーツなど日本人はアメリカンなものが好きで、大きな影響を受けているが、ことクルマに関してはアメリカ人が好むモノ、特にデザインは日本ではウケない、というのが定説となっている。トヨタのカムリ、ホンダのアコード、シビックなども北米マーケットを重視するようになってから日本で人気が凋落。アメリカ人好みのデザインを纏って日本でウケたのは、ホンダアコードUSワゴンくらいじゃないか。

デザインは人それぞれ感じ方が違うため、刺さる人には刺さるのは当然ながら、誰が見てもカッコいいと感じる万人受けした初代、2代目とは一線を画していた。ただし、実車の面構成などのクォリティの高さは初代、2代目とはレベル違いだった。

フロントフェンダー後端からリアに欠けてボディサイドに刻まれたラインで厚ぼったく見えるのを回避

ソアラのデビュー号はベストカー史上最大部数

3代目ソアラに関しての注目度の高さを象徴する出来事を紹介しておきたい。3代目ソアラのデビュー時の新車紹介を掲載し表紙も飾った『ベストカー』の1991年6月10日号は、なんと3代目ソアラだけで48ページも割いていた。1モデルでここまでのボリュームで紹介するケースは珍しいが、その効果は絶大で50年近く続くベストカーの歴史において最も売れて最大部数となったのだ。発売と同時に瞬殺、といった感じだった。

現在の日本の自動車メーカーは新型車を事前にプロトタイプとして公開したり試乗させたりするためデビュー時のインパクトが小さくなっているが、3代目ソアラに関しては事前にほとんど情報が流れていなかったことも注目度アップの要因となった。

3代目ソアラのデザインスケッチ(レンダリング)。実車は忠実に再現しているが、この段階でフロントマスクのファニーさが際立つ

仮予約のキャンセルが続出

お次は逸話。3代目ソアラはデビュー時に納車1年待ちとも言われていた。ガッカリしたわりには売れているじゃないか、と思うかもしれないが、これには裏話があるのだ。3代目ソアラはデビュー1カ月前の1991年4月から正式に事前予約の受付を開始したのだが、注目のクルマだけに早期納車を目指してかなり前にデザインも見ず価格もわからないまま仮予約を入れた人が殺到したという。実際にディーラーも新型需要を見込みかなり早い段階から新型のセールスにシフトしていたところもあった。

しかし、デビューしてデザインを見て仮予約のキャンセルが続出し、1カ月に100台しか作れないアクティブサスペンション仕様を除きすぐに納期は安定。笑えない話だが、注目の高さを裏付ける逸話だろう。

後期型のフロントマスク。小さなグリルにより多少引き締まったが、大きな効果は発揮せず
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最高級のグランツーリスモ
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市原 信幸
市原 信幸

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