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実は失敗作じゃない!?

3代目ソアラが日本で売れなかったのは、バブル崩壊後にデビューしたから、という論調もある。確かに人気がクーペからパジェロ、ハイラックスサーフなどのクロカンに移行した時期でもあった。しかし、ユーザーがイメージしたソアラと実物が乖離していたのが最大の要因だろう。

高級パーソナルクーペというコンセプト以外は初代、2代目との類似点は皆無

筆者は3代目ソアラは販売面で大失敗というイメージを持っていて、多くのクルマ好きもそう感じているハズだ。しかし、販売台数を見てみると、初代が約8万6000台、2代目が約13万1000台(1991年1~5月を除く)に対し、3代目は約5万台を販売。3代目は10年販売されたため、年平均5000台ほど。デビュー時のトヨタの月販目標が3000台だったことを考えると確かに失敗かもしれないが、イメージほど売れなかったわけではない。大ヒットした2代目と比べるから余計売れなかったイメージになっているだけ。

2代目の販売台数は異常なレベル

車名はソアラだが別のクルマ

3代目ソアラは日本で苦戦したが北米でSC400がヒットモデルとなり、レクサスの知名度アップに大きく貢献。ソアラは3代目で凋落し、4代目で空気になった(存在感がなくなったという意味)と言われる。確かにそうかもしれないが、3代目は車名こそソアラを名乗っているが初代、2代目とは違う別のクルマになった、というのが正解かもしれない。そう考えると、結果論ではあるがソアラではない別の車名で出ていれば、もっと日本でも評価されていたかもしれない。

3代目ソアラは白よりもシックなボディカラーが好まれた

【3代目トヨタソアラ4.0GTリミテッド主要諸元】
全長:4860mm
全幅:1790mm
全高:1340mm
ホイールベース:2690mm
車両重量:1640kg
エンジン:3968cc、V型8気筒DOHC
最高出力:260ps/5400rpm
最大トルク:36.0kgm/4600rpm
価格:481万円
※1991年5月デビュー時のスペック

フロント、リアともに曲線がメインのデザインで初代、2代目とはまったく違う

【豆知識】
3代目は1991年5月にデビューし、2001年4月に販売終了。その後を受けて4代目が2001年4月から日本で販売開始。電動メタルトップを備えたクーペオープンは、歴代でも最もエレガント。2005年に日本でレクサス車の販売が開始されたと同時にソアラは生産終了となり、レクサスSC430のみが販売された。現在4代目ソアラは中古マーケットで買い得感の高い価格で販売されていて人気が高いが、格安のモデルに手を出すと購入後にメンテナンス費用が掛かることを覚悟しておく必要がある。

4代目ソアラは電動メタルトップを備えるクーペオープン

市原信幸
1966年、広島県生まれのかに座。この世代の例にもれず小学生の時に池沢早人師(旧ペンネームは池沢さとし)先生の漫画『サーキットの狼』(『週刊少年ジャンプ』に1975~1979年連載)に端を発するスーパーカーブームを経験。ブームが去った後もクルマ濃度は薄まるどころか増すばかり。大学入学時に上京し、新卒で三推社(現講談社ビーシー)に入社。以後、30年近く『ベストカー』の編集に携わる。

写真/TOYOTA、LEXUS、HONDA、MAZDA、ベストカー

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市原 信幸
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