最高級のグランツーリスモ
激変したデザインは否定的な意見も多かったが、クルマのクォリティについては格の違いを見せつけた。エンジンはセルシオ(LS400)で登場した4L、V8DOHCと2.5L、直6DOHCツインターボ。エレガントで高級感を前面に打ち出したV8に対し、ツインターボはスポーティさを売りにしていた。
4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションは全面的に刷新され、V8搭載モデルにはセルシオ同様にエアサス仕様となっていた。走りのポテンシャルは2代目から2段階くらい進化し、最高級のグランツーリスモとしての実力を持っていた。
トップグレードには市販車では世界で初めてコイルバネのまったくないハイドロニューマチック(油空圧)式のアクティブコントロールサスペンションを採用するなど意欲的。アクティブサスは日産がインフィニティQ45で商品化していたが、ソアラのそれはさらに先を行った緻密な制御を誇った。ただ、実際に運転してみると、コーナリング中なのにクルマがまったくロールしないなど、ドライバーの運転感覚とズレていて違和感の塊だった。ソアラだけでなくアクティブサスペンションが普及しなかったのは感性の問題は大きかったと思われる。
インテリアのクォリティの高さが凄い
インテリアはレクサスイムズが炸裂。エクステリア以上にドメスティックカーからグローバルカーへと転身を遂げた効果が表れている。本革シート、ファブリックシートともにデザイン、素材にこだわり高級感に溢れていた。2代目もラグジュアリーな雰囲気を持っていたが、3代目の重厚感の前にはかすんでしまう。
乗車定員は2+3の5人だったが、パーソナルクーペらしくフロント2座メインで設計され、高級サルーン並みの快適性を誇った。セルシオクーペと言われたゆえんでもある。
高速道路で恐れられた!!
高級パーソナルクーペの3代目ソアラは初代、2代目のように街中であふれることはなかったが、高速道路では異様な存在感を見せ恐れられていた。なぜか? それはフロントグリルが装着された後期モデルの2.5Lツインターボモデルが大阪府警、栃木県警、神奈川県警、埼玉県警などで覆面パトカーとして配備されたからだ。
クラウンなどの覆面と違い、珍しい車種だったので、「高速道路でソアラを見たら気をつけろ!!」がクルマに乗る人間の合言葉になっていた。






