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見事に復活した名建築で楽しむケーキとアート『旧尾崎テオドラ邸』@豪徳寺

春の日差しを受けて堂々とそびえる水色の洋館。明治21年に尾崎三良男爵が、元東京市長・尾崎行雄の妻となる娘のテオドラ氏の来日時期に建てた邸宅だ。

今の姿からは想像もつかないが、取り壊しの危機に遭っていた。そこへ救いの手を差し伸べたのが、この館を愛した漫画家の山下和美さん。長い改修工事を経て一昨年、喫茶&ギャラリーとして新たな歴史を刻み始めた。

スリッパに履き替えて案内されたティールームは天井高く、シンプルな造りの中に木の温もりあふれる空間。テオドラが生きた19世紀に英国女王が好んだヴィクトリアケーキをはじめ、専属パティシエが腕を振るったスイーツに気分も華やぐ。

クリームティーセット1700円

『旧尾崎テオドラ邸』クリームティーセット 1700円 スコーンはリベイクして、温かな生地からバターの香りがふわりと広がる。クロテッドクリームと季節のジャムが添えられる

香り高い紅茶と共に堪能したら、2階へ行こう。ここはフロア全体がギャラリーになっていて、主に漫画家の原画展を開催。じっくり作品と向き合っていると時間が経つのも忘れてしまう。そうだ、帰りは1階のショップに寄って何か思い出になる品を買って帰ろう。

『旧尾崎テオドラ邸』ティールームの一部。テーブルや椅子、フロアも木で統一された広々とした空間だ

[店名]『旧尾崎テオドラ邸』
[住所]東京都世田谷区豪徳寺2-30-16
[電話]03-6413-5413
[営業時間]10時〜18時(17時半最終入店)
[休日]木
[交通]東急世田谷線宮の坂駅から徒歩6分

日本庭園を望む広縁でほっと心安らぐ時間を『縁側カフェ』@竹ノ塚

久しぶりに買った原稿用紙をカバンに詰め込んで、再びここを訪れた。書院造りの客間の横には広縁の席。そこへ座って窓の外を眺めると、築山から流れるように配された梅がちらほらとほころんで、もうすぐ春が来るよと告げてくる。そんな風情は、どこか昔の作家の別荘や彼らが逗留した旅館を思わせ、自分も紙とペンに向き合ってみたくなった。

そもそも、この日本家屋は昭和14年に建てられた平田源七氏の邸宅。店を切り盛りする井上さんの曽祖父だ。平成24年に国の登録有形文化財に指定され、約10年前からその一部を喫茶室として開放している。

ハンドドリップで淹れてくれるコーヒーを啜り、柔らかな日差しに包まれていると、たちまち身も心もほぐれてくる。

いちごのタルト860円、本日のコーヒー640円(セットで-100円)

『縁側カフェ』(手前)いちごのタルト 860円 (奥)本日のコーヒー 640円(セットで-100円) 本日のコーヒーはその時々で浅煎りと深煎りの2種類を用意。サクッと軽やかなタルト生地にマスカルポーネのクリームとフレッシュなイチゴがたっぷりのる。※イチゴの種類により価格が若干異なる

きっと初代の家主も日向ぼっこしながら余暇を過ごしたに違いない。ここには今も変わらずやさしく幸せな時間が流れている。さあて、そろそろ席も埋まってきた頃合いだ。この文章を締め括ってお暇しよう。

『縁側カフェ』庭園の眺めのほかにも、建築当時の職人の細やかな手仕事を感じさせる窓枠や天井の造りにも注目したい

[店名]『縁側カフェ』
[住所]東京都足立区西保木間2-5-10
[電話]050-5589-7284
[営業時間]11時半〜18時(17時半LO)
[休日]土・日・月(他、不定休あり)
[交通]東武スカイツリーライン竹ノ塚駅東口から徒歩14分

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壁に天井に絵画がズラリ…地下に出現した異空間『エルグレコ』@青山一丁目
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