全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、岩手・盛岡の喫茶店『ねるどりっぷ珈琲 機屋』です。
店主の“好き”だけがいっぱいに詰まったおもちゃ箱
1985年創業の『ねるどりっぷ珈琲 機屋(はたや)』のドアを開く。両親の古布と軽食喫茶の店を関基尋(もとひろ)さんが受け継ぎ32年になる。関さんは東京での大学時代にコーヒーの魅力に開眼。銀座や吉祥寺のお店に足繁く通って味を覚えた。
店主が“自身の眼”にかなった豆だけを厳選し、自家焙煎。ネルドリップで1杯ずつ丁寧に淹れる、盛岡を代表するコーヒー専門店のひとつ。先代から受け継ぐ数々の小物コレクションに加え、現店主の蒐集したコーヒーカップや本なども見応えあり。10年以上豆を寝かせたオールドコーヒーが充実しているのも個性的だ。
店はまるでおもちゃ箱のよう。カウンターの背後にはコレクションのほんの一部というコーヒーカップがずらり。旅好きだったお母さんが集めた世界の置物を眺めるのも楽しい。トン、トン、トン。関さんが挽き立ての豆に少量のお湯を落とす音が聞こえてきた。湯気と共に立ち上がった香りは、飲む前からもう美味。
ストロングブレンド800円
そして、関さんインスピレーションで選ばれたカップでゴクリ。旨みがじわっと広がり、心地よい含み香に遠い思い出のカギを開けられそうになる。棚にあった90年代の映画本でさらに記憶をくすぐり、ちょっと切なく、でも気持ちよくなって店を出た。なんだろ、この充足感。
盛岡『ねるどりっぷ珈琲 機屋(はたや)』
[店名]『ねるどりっぷ珈琲 機屋(はたや)』
[住所]岩手県盛岡市本町通3-2-11
[電話]019-653-8833
[営業時間]11時〜19時(18時半LO)
[休日]月、第1火※月が祝日の場合は翌日休
[交通]JR山田線上盛岡駅から徒歩7分、岩手県交通ほか主要バス「中央通二丁目」から徒歩2分
撮影/浅沼ノア、取材/渡辺高
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
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※月刊情報誌『おとなの週末』2026年4月号発売時点の情報です。
■おとなの週末2026年6月号は「ビールは旅。」










