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鬼の首が飛んできた?

鬼首の地名は、平安時代の武将・坂上田村麻呂に由来する。「蝦夷の大武丸を討ち、その首が泣きながら飛んで落ちた場所から温泉が湧いた」という伝説が残る。 征服した側の物語ではあるが、東北らしい「鬼」の文化が息づく地名だ。

夕食は山菜のお浸しや猪肉など

山の恵みを味わう夕食

客室はわずか8室。鳥の声と川音がBGMだ。 夕食には山菜のお浸し、鹿肉、猪肉など、山の宿らしい素朴で上品な手作り料理が並ぶ。

玄関には明治の柱時計と仙人風呂の絵。 「オーバーホールしたけれど、3年前からもう動かなくなってしまいました」とのこと。現代のスピード社会で疲れた心をときほどすには、こんなふうに時がゆっくり流れる宿に身を置くといい。

玄関入り口の年代ものの柱時計

『吹上温泉 峯雲閣』
住所:宮城県大崎市鳴子温泉鬼首吹上16
電話:0229-86-2243
宿泊料金:1泊2食1万2976円(一人宿泊の場合1万5396円、1室2名利用時、消費税・入湯税込)〜+宿泊税300円〜
日帰り入浴:500円(10〜13時)

文・写真/野添ちかこ
温泉と宿のライター、旅行作家。「心まであったかくする旅」をテーマに日々奔走中。「NIKKEIプラス1」(日本経済新聞土曜日版)に「湯の心旅」、「旅の手帖」(交通新聞社)に「会いに行きたい温泉宿」を連載中。著書に『旅行ライターになろう!』(青弓社)や『千葉の湯めぐり』(幹書房)。岐阜県中部山岳国立公園活性化プロジェクト顧問、熊野古道女子部理事。

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野添 ちかこ
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