玄海の澄んだ海と漂着ごみの現実、岬を歩いて知る海洋プラスチックの今
海洋プラスチックについて学んだあとは、実際に岬に向かい、漂着ごみを見てみることにした。施設を出て、海沿いに伸びる「ルート・グランブルー」を右に進む。ルート・グランブルーは世界的なダイバーであるジャック・マイヨールが愛した、唐津の深く澄んだ海を望む絶景ルートだ。けれども海岸に目をやると、ペットボトルやブイ、網、カゴ、食べ物の包装紙、発泡スチロールなどの漂着ごみがたくさん見られた。
「漂着ごみの8割が、街から出るプラスチックごみ。韓国語、中国語、ロシア語が書かれたペットボトルなどのほか、漁業でつかうブイやロープ類、カゴ類などもよく打ち上げられます」(小山さん)
自然分解されずに何百年も海中を漂い、生態系や漁業などに大きな影響を及ぼす海洋プラスチック。日本近海のマイクロプラスチック濃度はとても高く、世界平均の27倍に及ぶとも言われているそうだ。
打ち寄せる波の音を聞きながら歩くこと10分強、海の中が観察できる施設「玄海海中展望塔」が見えてきた。こちらは水深7メートルの展望塔で、玄界灘を泳ぐ魚たちの自然な姿を見学できる。
展望室の海中窓の外には、玄界灘で暮らすたくさんの魚たち。クロダイやハコフグ、マダイやイサキなどが、透明度の高い美しい海を悠々と行き交っていた。この海にも目には見えないマイクロプラスチックが無数に散らばっており、増え続けるいっぽうなのだ。街で風に舞うレジ袋や放置されたペットボトルを見かけたら拾って持ち帰り、資源ごみの日に出そう! と、固く心に誓った。





