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時代が追いついた「子ぎつねちゃん」のデザイン

子ぎつねちゃんの煎餅とアイスの相性は抜群

昭和の初め、岐阜県の味噌煎餅店で修業した初代・松久良三さんが、独立して京都で煎餅屋を開業。考案した白味噌の稲荷煎餅やきつね煎餅が人気になりました。良三さんに教えを乞うた兄弟や知り合いが、相次いで稲荷煎餅店を始めたことで、きつね煎餅は広まって伏見稲荷の名物に。しかし「どの店の煎餅も同じでしょ」とお客様に言われたことで、元祖ならではのオリジナルなものをと、2代目の隆さんが、長女・麻子さんが描いたイラストを元に、子ぎつねちゃんを作りました。ところがこのデザインが不評で「これはきつね煎餅じゃないと言われてね、失敗でした」と隆さん。

転機が訪れたのは2013年、3代目を継いだ徹さんが、祖父の型を復活させて、親子のきつね煎餅として販売を始めたところ、近年になって海外の観光客を中心に「デザインがカワイイ」と子ぎつねちゃんの人気が高まっているとか。「このアイスで、父が作った子ぎつねちゃんをもっと広めたいですね」と徹さんは嬉しそうに語ります。

子ぎつねちゃん170円、きつねちゃん200円(共に税込。2026年7月現在)

稲荷煎餅では、季節物を入れると30種ほどの煎餅を手作りされています。お店の奥の作業場と、通りに面した焼台で手焼きされていて、通りからその様子を見学できます。取材の時に焼かれていたのが、辻占入り鈴せんべい。アメリカで誕生したフォーチュンクッキーは、北陸地方の神社で新年に配った辻占煎餅が発祥と言われています。京都・伏見稲荷で辻占煎餅を初めて焼いて販売したのは、松屋とのこと。

生地を入れた型を返しながら丁寧に手焼きする3代目の松久徹さん

辻占入り鈴せんべいは、丸く焼いた煎餅を立体的に2回折って、中に大豆を入れて、おみくじを挟んでいます。焼き型から外して数秒以内に成形しなければならず、指先に絆創膏を貼っていますが、それも気休め程度とか。「熱いですが慣れれば平気ですよ」と徹さん。大豆が入っていて、振るとカラカラと音が鳴るのは、初代の良三さんと隆さんのアイデアだそうです。辻占煎餅は、恋占いなので、クジには恋愛にまつわるアドバイスが書いてあり、凶は入っていないそうなので、お土産にもおすすめです。

大豆を入れて鈴のようにカラカラと鳴るのは松屋の鈴せんべいだけ
恋占いのおみくじが挟んである鈴せんべい120円(2026年7月現在)
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きつね煎餅で世界中を笑顔にしたいスマイルコネクト
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この記事のライター

寺田 鳥五郎
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