真夏を思わせる日々に、涼やかな場所を訪れたい。清らかな流れに癒されたい……そんな風に願う人も多いはず。今年の夏は東京から抜け出して、涼なる流れに出合う旅でひと休みはいかが?今回は、長野県・安曇野。ゆっくりと溶けだした雪は山の地層を通過し、ミネラルを含んだおいしい水になる。安曇野の涼しくて気持ちのいい清流を巡った。
安曇野/わさび園を横目に清流に憩う
北アルプスの麓の街に、こんこんと湧き出す清らかな水。山々の雪解け水が集まって、美しいせせらぎを作り出す。人もカッパも(?)笑顔になる、清流の里・安曇野へ!
カッパ伝説も残る美しき流れに憩う
青く透き通るせせらぎに水草が揺れる。安曇野の『大王わさび農場』の一角に流れる湧水100%の蓼川(たでがわ)は、黒澤明の映画『夢』にも登場。まさに絵のような美しさだ。
その蓼川と並行して流れるのは、すぐ先で合流する万水川(よろずいがわ)。その昔、馬に悪さをしたカッパが、おわびにと村人にこの川のほとりでマッサージ術を教えたという伝説がある。水がいいとカッパも心が清く美しくなるのだろうか。
北アルプスが見渡せる安曇野は、多くの画家を魅了した扇状地だ。アルプスの雪解け水が花崗岩層で磨かれ、街のあちこちから超軟水の天然水が沸き出している。
安曇野を巡るなら自転車が気持ちいい。穂高駅から水鏡のように雪山が映る水田地帯を15分ほど走ればこの『大王わさび農場』に辿り着く。
途中、湧水で淹れたコーヒーを飲めるカフェで休んでもよし、清流で育った野菜や果物を使った食事や甘味に舌鼓を打つもよし、水がおいしい街はどの店も外れはない。
穂高神社や美術館も合わせ安曇野の初夏を堪能しよう。
大王わさび農場
110年の歴史を誇る広大なわさび農場。飲食店のほか八面大王を祀った大王神社や洞窟などが点在。
[住所]長野県安曇野市穂高3640
[電話]0263-82-2118
[営業時間]8時~17時
[休日]12月31日
[交通]JR大糸線穂高駅から車で10分
[料金]入場無料
▶周辺には……
穂高川
穂高川にかかる橋から見える3000m級の北アルプス。街の至るところに大小の川が流れている。雪解け水で育てられた信州サーモンや蕎麦はぜひ味わおう。
ARARAT CAFE(アララトカフェ)
小川沿いにある心地よいカフェ。湧水を使い丁寧に淹れた水出しのアイスコーヒー(660円)は香りよし。
[住所]長野県安曇野市穂高4857−1
[電話]0263‐82‐0688
[営業時間]金11時~17時(土10時半~、日9時~)
[休日]月~木
[交通]JR大糸線穂高駅から車で10分
カフェ 心花舎
二十四節気(約2週間)ごとの食材にこだわったランチ「旬のお昼ごはん」(2400円)で地元野菜を堪能。デザートとドリンクもついてお得。
[住所]長野県安曇野市穂高有明3613-46
[電話]0263-87-3775
[営業時間]11時半~16時
[休日]水・木
[交通]JR大糸線穂高駅から車で10分
都内から安曇野までのアクセス
[公共交通機関]新宿より中央本線「特急あずさ」白馬行きで穂高駅下車(約3時間)。市内を巡るなら市バスは本数が少ないので、駅前で自転車を借りると便利。
[車]長野自動車道の安曇野I.C下車
撮影・文/白石あづさ
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
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