ラーメンを食べ歩いていると、なぜか忘れられない一杯に出合うことがある。旅先で偶然入った店、地元で長く愛されてきた食堂――。有名店や行列店とはまた違う、その土地でしか出合えない味だ。全国各地のそんな一杯を食べ歩いてきたのが、「TRYラーメン大賞」の審査員たち。2026年版の『TRYラーメン大賞全国版』では、彼らの「心に残る最高の一杯」に注目している。
今回は、その中から「東海地方のこだわりの一杯」をピックアップ。岐阜、静岡、愛知で出合った3杯を紹介する。わざわざ足を運んででも食べたい一杯には、どんな魅力があるのか。審査員の言葉とともに見ていこう。
「人々を巻き込む薫りの渦。滋味深き出汁を紡ぎ未来へ師から継承した」岐阜県・多治見市『中華そば 渦』
まずは、審査員・星野さんがセレクトした岐阜県・多治見市の『中華そば 渦』をご紹介。
星野さんは「煮干し主体の分厚いスープに、歯切れの良い低加水麺が寄り添う。魅力的なサイドメニューも豊富で、思わず長居したくなるだろう」と賛辞を贈る。
ひと口目で思わずため息がこぼれる。そんな一杯を追い求める『中華そば 渦』。店主の小野田生さんは、愛知県蒲郡市の人気店『だし・麺 未蕾』で培った技術を生かし、出汁感を前面に押し出したラーメンを追求する。
「中華そば しお」は、豚骨をベースに、サバ節や煮干し、昆布などを重ねたスープ。昆布や干し貝柱を軸にした塩ダレが魚介の旨みを引き立てて、奥行きのある味わいに仕上げている。
低加水の自家製細麺がスープと一体となり、豊かな出汁の余韻を心地よく運ぶ。
■『中華そば 渦』
[住所]岐阜県多治見市小田町6-35
[電話]0572-56-0560
[営業時間]11時~14時、17時~20時(木は昼営業のみ)
[休日]月
[交通]JR中央本線多治見駅より徒歩15分







