本誌スタッフが「未来に遺したいひと皿」をセレクト。編集・ライターそれぞれが、思い思いの料理を挙げました。今回は、ライター・永谷正樹編。日頃ご愛読いただいているみなさま、そして本誌が歩んできた25年の間に生まれたお店に感謝を込めてお届けします。
ライター・永谷正樹
1969年愛知県生まれのアラ還。『おと週』は、週刊現代の増刊だった頃から、東海エリア担当のライター兼カメラマンとして参画。25年間の取材活動で得たものは、食に関する知識や料理人の人脈、そして、お腹まわりの贅肉。『おと週』は私の人生も体型も変えた(笑)。
地元愛知県産の醤油とみりんを使用した丼ツユが味の要『とり五鐵』@名古屋駅「名古屋コーチン親子丼卵黄のせ」
丼ものは、ご飯と具材の一体感がすべて。それを実感したのが『とり五鐵』の「名古屋コーチン親子丼」だった。
名古屋コーチン親子丼卵黄のせ 1900円

絶妙な火加減で仕上げたとろとろの玉子や、ジューシーな味わいのモモ肉、しっとりとした食感のムネ肉。それら具材の完成度もさることながら、着目したのは丼ツユの味。
どこか懐かしさを感じるのは、店を監修した東京・人形町『玉ひで』8代目店主の山田耕之亮氏が名古屋の人々が好む味覚を研究し、愛知県産の醤油やみりんを使ってゼロベースで味づくりを行ったからだ。
また、山田氏は初代の料理長を自分の店から派遣し、『玉ひで』の味と技術を伝えていた。地方にありがちな有名店の看板を借りただけの店とは完全に一線を画している。
チャーハンとラーメンのセット、“チャーラー”の楽しさを教えてくれたのが、『太陽食堂』。メニューは、シンプルな中華そばと焼きめしのみ。それぞれ単品でも旨いが、交互に食べたときに感じる味の掛け算に惹かれた。『おと週web』で連載中の「ニッポン“チャーラー”の旅」を始めるきっかけになったのも、この店のおかげである。
約20年前に『想吃担担面』の「汁なし担々麺」を食べて以来、担々麺にハマり、全国で食べ歩くようになった。が、ここはどの店よりも芝麻醤とラー油、花椒が織りなす味のバランスが秀逸。
麺を食べ終わった後にご飯を投入して締めくくる「担々飯」も最高のひと言に尽きる。
『とり五鐵』料理長:大野清信さん
[店名]『とり五鐵』
[住所]愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 JRセントラルタワーズ13階
[電話]052-433-5102
[営業時間]11時〜16時(15時半LO)、17時〜23時(21時半LO)
[休日]無休
[交通]JR東海道本線ほか名古屋駅から徒歩1分
『太陽食堂』@中村公園
[店名]『太陽食堂』
[住所]愛知県名古屋市中村区中村町7-40-5
[電話]052-413-3700
[営業時間]11時〜15時(14時半LO)
[休日]日
[交通]地下鉄東山線中村公園駅3番出口から徒歩4分
『想吃担担面』@名古屋駅
[店名] 『想吃担担面』
[住所]愛知県名古屋市中村区名駅南1-24-8 原ビル1階
[電話]052-581-6311
[営業時間]11時〜15時LO、17時半〜22時LO
[休日]無休
[交通]JR東海道本線ほか名古屋駅から徒歩5分
撮影、取材/永谷正樹
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