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ワゴンのようでワゴンではない!?

アヴァンシアはボディタイプで言えばステーションワゴン的。見方によってはオデッセイをやや低くした2列シートモデルといった風に感じるが、ホンダは公式には『クラブデッキ』と称し、先進的かつ上質かつ多才であることを強調。1980年代に登場させたアコードエアロデッキの再来とも言われていた。アコードエアロデッキは、登場時は斬新すぎてユーザーから理解が得られず、絶版後に評価が高まったモデルだ。

アバンシア(AVANCIER)とはフランス語で”前進する”、”進化する”を意味するAVANCERに由来。ホンダの21世紀に向けた挑戦する気持ちが込められている。

このアングルから見るとワゴン以外何物でもないような気がするが……

『四座平等』をアピール

アヴァンシアの最大のセールスポイントは『四座平等』で、アヴァンシアを語るうえで外せない要素。一般的なクルマは運転席・助手席>後席となっている。一方高級サルーン、ミニバンの場合は、運転席・助手席<後席と逆になるケースも出てくる。それに対し新たな価値観を提案していたアヴァンシアは、運転席=助手席=後席ということ。

そこでホンダが掲げたのが『四座平等リムジンインテリア』というもので、後席にはスライド、リクライニング、専用ベンチレーションを設定してゆったりした足元スペースも確保。しかもフロアをフラットにし、前席とのウォークスルー。前席から後席へ歩いて移動できるようにしている。これは今の感覚で見ると、かなり面白い。「高級車なのに運転手付きのショーファーカーではなく、家族全員が快適」という思想だ。

四座平等を実現するためにリアシートの快適性、空間にこだわりまくった

エクステリアデザインはホンダの意欲作

エクステリアデザインは『四座平等』を実現させるためにステーションワゴン的フォルムとしているが、ホンダはこれを『アーチキャビンフォルム』と命名。実際にオデッセイなどのミニバン系とは違いフロントからリアにかけてのラインが美しい。そしてリアにはトップライト・ウイングハッチを採用して荷物の出し入れを楽にしている。

新開発のディスチャージヘッドライトによる上品なフロントマスク、フラッシュサーフェス化を徹底することにより見た目の質感を高めると同時に、風切り音はクラス最高レベルで提言されていた。さらにより明るい室内と後方視界を確保できるグリーンプライバシーガラスも採用するなど、一見地味ではあるがホンダの意欲作なのだ。

四座平等を実現するためのエクステリアデザイン。ルーフラインが美しい
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上質感にあふれるインテリア
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市原 信幸
市原 信幸

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