クリーミーでドロッと旨い、〆にぴったりな名古屋のカレーうどん
最後にご紹介するのは、「カレーうどん」です。全国各地で食べられるカレーうどん。その中でも名古屋の特徴は、和風の出汁とスパイシーさが濃厚に絡み合う、クリーミーでドロッとしたスープにあるとか。名古屋の繁華街では、飲んだ後の締めに食べることも多いそうですが、今回は郊外の名店へランチにうかがいました。その『一休庵(名古屋市中村区)』は、ロードサイドの大型店ながら、店内にはJAZZが流れ、雰囲気もシック。女性スタッフの皆さんも音楽に合わせるかのように、流れるように給仕されており、見ているだけで気持ちよくなります。
一休庵の名物は、もちろんカレーうどん。お出汁の効いたカレーは、まさに濃厚な「ねっとり系」で、めちゃくちゃうまい。ビールもいただきましたが、カレーのルーだけでビールを飲んでいると、自分が「ビール飲みの黒帯」になったような気分になります(笑)。
でも最後はやはり、カレーライスが食べたくなります。小ライスを追加で頼んだところ、ちょっぴり漬け物も付いてきました。客の気持ちがわかってますね。一休庵も「黒帯」です。
いやー、うどんも絶品でしたが、最後にライスを投入するとつくづく思います。やはりカレーは、白ご飯に合います。
計6回にわたり、村上春樹さんが「魔都」と呼んだ、名古屋のご当地グルメをご紹介しました。締めを飾るのは、愛知県庁舎と名古屋市庁舎の写真です。名古屋城を訪れた際、すぐ近くにあったのが両庁舎。どちらも歴史を感じさせる名建築で、しかも仲良く隣り合わせ。こんな光景は他では見たことがありません。まるで大河ドラマ、「豊臣兄弟!」のポスターに映る兄弟のような、持ちつ持たれつの関係をひしひしと感じました。
そういえば、今回訪れたすべてのお店に共通していたことがあります。それは、電話でも実際にうかがっても、お店の方々がとにかく優しく、気の利いた対応をしてくださったこと。
名古屋で生まれたと伝わる豊臣兄弟。主君の草履を懐で温めた秀吉の逸話は有名ですが、いやー、あのサービス精神は今も脈々とかの地の人々に受け継がれているのでしょうか。「魔都・名古屋」は、食もすごいが、人もすごい街でした。
文・写真/十朱伸吾
おとなの週末Web専属ライター。全国のご当地グルメを求めて40年余。2013年には、“47都道府県食べ歩き”を達成した。訪れた飲食店は1万軒をゆうに超える。旅と食とお酒をこよなく愛するオプチミスト。特にビールには一家言あり。競馬と写真とゴルフも趣味。週1の自転車ツーリングとサウナでダイエットにも成功した。好きな言葉は「人間万事塞翁が馬」。












