初上陸店は物珍しい だけでは続かない!
海外発vs地方発のレストランや居酒屋対決! 結局どっちに軍配が上がったの? 編集・戎とライター・菜々山が約1ヶ月の取材を振り返りました。
戎「今回の取材で印象深かった店はどこですか?」
菜「やっぱ『レストラン マルタ』かな。マルタ島って知ってる?」
【海外発 from マルタ共和国】レストラン マルタ
シチリア島の北に位置する島国・マルタ。遠く離れた日本ではじめて、この国の料理を味わえる専門店がオープンした。
戎「イタリアのどっかの島じゃないんですか?」
菜「ブッブー! マルタ共和国っていう国でした。シチリア島のすぐ近くなんだけどね。日本と同じ島国だから魚介の料理が多くて、どこか通じるものがあるんだよね。イタリアンほどヘビーじゃなくて、繊細な味つけもよかった」
戎「ボクは『二◯加屋長介』です。福岡の本店にも行ったことがあって、こういう店が東京にできたらいいなって思っていたんですけど、なんと現実になりました」
【地方発 from 福岡】二◯加屋長介 中目黒店
福岡市内で連日満席になる人気のうどん居酒屋「二◯加屋長介」が、東京の新名所「中目黒高架下」に初上陸した。福岡名物の “胡麻サバ”を東京風にアレンジした“胡麻かんぱち”や、魚のすり身を揚げた“丸天”などなど、九州の食を揃えたつまみは非常に豊富でなんと約80種類!
菜「ここは、“東京初上陸”なんて前置きをナシにしても、実力派の居酒屋だったよね」
戎「海外発でいうと、大ヒット映画の舞台となったバー『コヨーテアグリーサルーン』が六本木に上陸していましたね」
菜「露出度高めの外国人のおネエさんがカウンターの上でハードにダンスしているのを見た時は目がテンになったよ。コッチに来て一緒に踊ろうって誘われたけどムリでしょ! シャイなジャパニーズだもの」
戎「でも、ドリンクの値段は良心的でしたよ。普通のバーより安いくらい。ベロベロに酔っぱらってたら楽しめるかも」
菜「地方発だと『健民ダイニング 六本木』もおすすめ」
【地方発 from 静岡】健民ダイニング 六本木
神戸に本社を構える「ケンミン食品㈱」のアンテナショップとして、主力商品のビーフンをひっさげ昨年10月六本木にやってきた。自慢の「福建風焼ビーフン」は、米粉100%のビーフンを使用。
戎「ビーフンで有名な『ケンミン食品』が出した店でしたよね」
菜「近畿あたりだとメジャーかもしれないけど、ビーフン料理って関東だとそれほど食べないじゃない? だからこんなにウマいのかって目からウロコ。それにアラカルトも高級中華のレベルだったし」
戎「じゃあ、トホホな店ってありました?」
菜「うん、あった。名古屋発の肉バル『D』はちょっとね。ステーキを注文したら、中心がまだ冷たかったの。一応“肉バル”と謳っているんだしさ」
戎「名古屋発でいうと、元祖台湾ラーメンの『味仙』も一昨年神田に出店しましたね」
菜「うん。オープン当初は、かなり行列したみたいだけど、私が行った時はすぐに入れたよ。かなりパンチの利いた辛さで、なかなか美味しいけど、名店ひしめく東京のラーメン業界で勝負していくのは、簡単じゃないかもなと正直思った」
戎「そうなんですよねー。もはや地方や海外から初出店って、珍しくもないんですよね」
菜「そうそう、ぶっちゃけ、もの珍しさだけだったら、すぐに飽きられちゃうしね」
戎「やはり店の実力だということですね?」
菜「そういうこと!」
戎「じゃあ、その実力が高かったのは、地方発? 海外発?」
菜「悩むけど海外発に1票」
戎「へえ、理由は? ちなみにボクは地方発ですけど。やっぱ日本の味がホッとできるかな」
菜「それも一理ある。でもね、ギリシャ料理の『THE APOLLO』にしてもキューバ料理の『カフェ ハバナ』にしても、食材に合わせた香辛料やハーブの使い方が新鮮だったかな。新感覚の味なんだけど、こういうのも良い! って素直に思えたもん」
【海外発 from オーストラリア】THE APOLLO|アポロ
アポロはオーストラリア・シドニーで2012年にオープン後、現地の食通たちを虜にし、数々の賞を受賞しているギリシャレストランが「東急プラザ銀座」の最上階に海外初出店した。
【海外発 from ニューヨーク】Café Habana TOKYO
97年にオープンし、ザガットをはじめ数々の賞を受賞したキューバレストランが昨年代官山にやってきた。
戎「なるほど、では今回は海外勢の勝利ということにしましょう! 次回はどうなるかわかりませんけどね」
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