にぎわい創出のための新たなランドマーク
日本の原風景ともいえる「居久根(いぐね)」(屋敷の周囲を取り囲むように植えられた樹木の、宮城県での呼び名)があった美しい集落、仙台市若林区地区。
今は失われてしまった往時のにぎわいを取り戻そうと、足かけ4年の時間をかけて「アクアイグニス仙台」はオープンした。全7棟が並ぶ敷地内で、シンボルともいえる温泉棟には地下1000mから湧出する温泉「藤塚の湯」があり、宮城の魅力が詰まったマルシェ、飲食店、ショップが点在しており、オープン前から大きな話題に。
震災後、宮城県沿岸地域は各エリアの特性を生かしながら、新しい姿へと変身を遂げている。
特に「アクアイグニス仙台」が位置する仙台東部沿岸地区は、もともとあった歴史深い水辺や豊かな緑が復興の下支えとなり、新たな魅力を創り出しているエリア。周辺には名物朝市や体験型観光農園、震災伝承館なども点在する。「アクアイグニス仙台」は広域交流の中心地として、大きな役割を担っているのだ。