全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・西荻窪のとんかつ店『とんかつ けい太』です。
※コロナ禍で外食が自粛・縮小されている状況ですが、ぜひ知っておいて欲しい飲食店を、ご紹介しています。
実家・鹿児島の母兄が丹精込めて育てた黒豚
それは静かに始まった。ふかふかの衣で着飾った肉を、まるで凪のようなラードの海へスーッ。穏やかな低温にすべり込ませて十数分。はぁ、いい油だなビバノンノン♪と思ったかは豚に聞かなきゃわからんが、お次は高温でサクリと揚げ、少し寝かせてハイ調いました。
六白黒豚 特上ロース膳(200g)3080円
桃色の柔肌がソソるねえ。歯を入れて仰天。やらかっ。湧き出る深いコクにメロメロメロ。これがめくるめく”けい太ワールド”の全貌である。旨さの要はまず素材だ。
看板は店主の実家、鹿児島で養豚場を営む母と兄が育てた「六白黒豚」。脂の甘みと旨みが濃いのが特長で、その味を強調するためパン粉の糖度は控え目に。やさしい火入れで仕上げれば豚も喜んでおいしくなろうと応えてくれる。
考えてみりゃ同じ”母”に育てられた店主が調理するんだから、豚にとっても同士な訳か(何のこっちゃ)。開業して3年。実家の強みを生かした店オリジナル豚の開発も進行中、目指すは世界進出だ!
【旨い!の秘密】さつま芋を食べて育った六白黒豚は濃厚な脂の甘みと旨みで歯切れのいい柔らかさ
[住所]東京都杉並区西荻南3-10-6 中村ビル地下1階
[電話]03-5941-6627
[営業時間]11時~15時(14時LO)、18時~21時(20時LO)※土・日・祝の夜は17時~、金はメンチカツカレーのみ
[休日]月・木
[交通]JR中央線西荻窪駅南口からすぐ
撮影/大西尚明、取材/肥田木奈々
※2022年11月号発売時点の情報です。
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