全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・浅草の喫茶店『銀座ブラジル』です。
※コロナ禍で外食が自粛・縮小されている状況ですが、ぜひ知っておいて欲しい飲食店を、ご紹介しています。
1948年から愛される老舗純喫茶の逸品!
ロースカツの熱気で蒸らされた千切りキャベツの“邪魔しない”食感に驚く。ガスでトーストされた食パンは表面カリッ、内側ふっくらでカツと合う。
喫茶店の『銀座ブラジル』。浅草の新仲見世通りのビル2階にあり、開業は1963(昭和38)年(本店は昭和23年銀座で開業、現在は閉店)。浅草の住民が口を揃えて「おいしい」と言うカツサンドは、本店先代が海外であちこち食べ歩き作ったメニューだという。
元祖ロースカツサンド 1100円、ブレンド珈琲 400円
注文が入ってからラードで揚げるロースカツは2枚……に見えるが、実は1枚をカットし上手に並べている。食パンは4枚切りよりやや厚め、と教えられても信じられなかったが、工程を見て納得。具材を挟み、耳をカットして4つに切る間に写真のようになっているのだ。
少し酸味のあるソース、食感はあるが口あたりを邪魔しないキャベツ、豚肉の脂の旨み、やや甘めの食パンと全方向のバランスがいい。厨房を預かるのは、職人歴30年のベテラン。ひとつ作るのに約10分かかるが、70年以上を経て今もなお、手作りを守っている。
[住所]東京都台東区浅草1-28-2 2階
[電話]03-3841-1473
[営業時間]9時~15時半LO
[休日]水
[交通]つくばエクスプレス浅草駅A1出口から徒歩3分
撮影/西崎進也、取材/渡邉裕美
※2022年11月号発売時点の情報です。
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