「目指せ、理想の大人」をメインテーマに掲げて始まった、「ティモンディ前田裕太の“おとな”入門」。自身の経験や見聞きしたエピソードから思考を広げてきた「コラム形式」から、次のステップへと進みます!
その内容は、「お悩み相談」です。これまで約1年半のコラム連載を通して、食・あそび・勉強・旅…と、様々なテーマで「(理想の)大人とは?」について考え、目指してきた (そしてこれからも目指していく)前田さん。その経験を生かした視点で、皆さんから寄せられたお悩み相談に答えていきますよ◎第17回の今回は、職場の上司にまつわるお悩みです。
[今回のお悩み]
「課長が噓をつく人で困っています。どのように対応すれば良いですか?」
職場の20歳年上の課長が嘘をつく人で困っています。
明らかに故意に嘘をついている時もあるし、単純に事実を理解していなくて嘘になっている時もあります。
以前嘘をやんわり指摘した際にあからさまに機嫌が悪くなったので、以後指摘するのはやめています。
なので、とりあえず嘘を飲み込んだ上で作業を進め、途中で「これ私が間違えてたかもしれないんですけど…」と軌道修正したり、「改めて確認なんですが…」と言い方に気を付けながら認識をすり合わせたりしているのですが、余計な時間もかかるし気遣いもするし疲れます。
前田さんは仕事上の関係で嘘をつかれることはありますか?その時はどのように対応しているでしょうか?是非アドバイスをいただきたいです。
(東京都・30代・男性・会社員)
嘘に付き合ってあげるのも仕事のうちと割り切れるか
私の仕事なんて嘘つかれてばっかりですよ。
「あれ、最初に聞いていた話と違うんですけど」だなんて日常茶飯事。
番組からアンケートを求められてエピソードやら何やらを時間かけて書いて制作会社に送り、「リモート打ち合わせ」でほぼ同じ内容の話をさせられ、結果、番組では打ち合わせたものから歪曲された内容や、事実とは違う内容の話をするように求められたりするんですよ。
で「前田さん、事前にこう言ってましたもんね?」とスタッフさんに言われると「違うけれど番組的にそっちの方向が良ければ、その意図に添います」と従ってしまう訳です。
「そんなこと私言ってなかったじゃないですか!嘘つき!」だなんて幾度思ったことか。
ドッキリの仕事もある意味で嘘をつかれている仕事の1つとも言えますね。
(あれ、これドッキリじゃない?)と気づいてしまっても、相手のドッキリだというネタバラシまで、付き合ってあげるのかどうか、という問題もあります。
相談者の方と種類は違うかも知れないけれど、他人の嘘と付き合って仕事をしていくというのは難しいですよね。
私の場合は、それらの嘘に対して“相手が気持ちよく仕事が出来るためのサービス”だと飲み込んで仕事をしてます。
嘘をつく理由も人それぞれ。
けれど大体の嘘は、そういうことにすると自分に都合がいいからだと思うんです。それに付き合わされるのは困りますが、どこかで折り合いをつけないといけませんからね。
本当は不要なのだけれど、サービスとしてその嘘に付き合ってあげている、と思うようにしています。
何で私がこのストレスを感じなければならないのだろうかと思うこともありますが、これも報酬に含まれている、とも思うしかないですね。