全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・虎ノ門のイタリア料理店『falo+(ピュウファロ)』です。
滋味豊かな発酵の力を蓄えた魅惑の〆パスタ
この店は“炭火焼きと発酵”がテーマ。床下に秘密の熟成庫があり、残ったパンで味噌や醤油を作り、端肉などの食材は捨てずに豚の熟鮓(なれずし)などの発酵調味料にして育てている。それが料理に奥行きを与える隠し味にもなるのだ。
例えばトルテッローニの肉味噌。これには名物のポルケッタの端肉から作る“ポルケッタ味噌”を加える。そこで、柔らかい味だが噛むほどに旨みや香りが染みだして、他では味わったことのない味覚がやってくる。
また海苔のパスタは、実は某有名シェフが編み出した伝説の名作。これに自家製柚子胡椒を使ってひと捻り個性をプラスして、この店の味に仕上げているのだ。
自家製柚子胡椒と海苔のタリアテッレ2200円
イタリアンはメインの前にパスタ、の順がセオリーだが、ここは〆で最後に出すのが基本。だから「最後まで食べきれるよう、軽さを意識しています」と江口拓哉シェフ。そこにさらに発酵の力が加わると、食べた翌日まで体が軽い。まさに最強の〆パスタというわけだ。
シェフ:江口拓哉さん「炭火でじっくり旨みを引き出した料理もぜひどうぞ」
虎ノ門『falo+(ピュウファロ)』
[店名]『falo+(ピュウファロ)』
[住所]東京都港区虎ノ門2-6-3虎ノ門ヒルズステーションタワー4階
[電話]03-6268-8300
[営業時間]16時(土は13時)~23時(フード21時半・ドリンク22時LO)、日・祝:13時
~22時(フード21時・ドリンク21時半LO)
[休日]火
[交通]地下鉄日比谷線虎ノ門ヒルズ駅直結
※画像ギャラリーでは、季節の魚を丸ごと焼いた「お魚のカルトッチョ」の画像がご覧いただけます。
■おとなの週末2025年7月号は「夏の麺」
撮影/西崎進也、藤本一貴、取材/岡本ジュン
※2025年3月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
つづく「一度は食べに行きたいイタリア料理の名店3選」では、日々、驚くほどの謙虚さでひたすらに作り続け、磨き込んできた「味」がある店を紹介します。