SNSで最新情報をチェック

富岡八幡宮、深川不動堂を有する門前町“門仲”は、日本酒、ワインをおいしく楽しめる店が多し。しっとり、ワイワイ、どちらもイケる懐の深さもまた街の魅力です。なんともグッとくる人情の街で見つけた良店をご覧あれ。

『酒とビストロ KARASU』

下町で出合った日本酒×ビストロの新しい魅力に歓喜

街歩きには出会いと発見が付きものだ。それは時に人生をより豊かにする。門前町で遭遇したカラスもそう。ま、カラスはカラスでもこちらは美味空間ですけどね。

麗しのタリアータの横にはまさかの升酒。お察しの通り、イタリアンに合わせる食中酒は日本酒オンリーの店なのである。

ニッポンの酒の多様性&和食とはまた違う組み合わせを楽しんでほしいと、料理に和の定番調味料である醤油や味噌は一切使わないそう。これがまあセンスのいいこと。例えばカルパッチョは魚介によってソースも変幻自在。

水ダコなら柚子胡椒+パッションフルーツをアクセントにするなど発想は自由、味は確か。

熊本黒毛和牛「和王」のタリアータ~山葵と赤ワインのソース~ 2800円

『酒とビストロ KARASU』4種のカルパッチョ盛り合わせ 1人前1800円(写真は2人前) 真鯛はアンチョビなどが入るタプナードソース&発酵させた大根を添えるなど独創的

日本酒は主に酸味や熟成感など洋に合う個性強めの味を揃えており、こう来たかと唸るペアリングに開眼するはず!

『酒とビストロ KARASU』ひとり客も多い。店主の赤井さんはバーテンダーからスタートし、日本酒の店でペアリングの基礎を学んだ。創業7年目

[住所]東京都江東区富岡1-9-3
[電話]03-5809-9961
[営業時間]17時~23時
[休日]水、第2・4火
[交通]地下鉄東西線ほか門前仲町駅1番出口から徒歩すぐ

『下町酒場 六傳(ろくでん)』

旬を感じる美味とひと捻りした粋なつまみに酔う

駅から少し離れていても足を運びたくなるのには理由がある。古木を使った温もりある空間は下町の隠れ家のような特別感。

旬の食材を生かした料理はひと味もふた味も違う逸品揃い。厳選した日本酒や季節の生搾りフルーツサワーなど、食いしん坊&酒好きの琴線に触れまくりなのだ。

だってですよ、刺身を頼めば肉厚で2倍うれしいし、ハムカツなんて玉子焼きを挟んで揚げるという意表を突くコラボに卵LOVERの私は正直驚いた。いや泣いた。

御刺身盛合せ 5種900円~(内容は仕入れで変わる)

『下町酒場 六傳(ろくでん)』(手前)六傳のハム玉子カツ 800円 (奥)鯖ハムとゴーヤの和え物 780円 ハムカツには柑橘系のサワーも合う。燻製にしたサバとゴーヤの和え物は醤油ベースの味

食べれば今度は垂涎モノ。サクサクの衣に歯を入れた瞬間から広がるハムのコク、ふんわり玉子のやさしい旨み、ちょこんと添えた粒マスタードが絶妙な塩梅で……んまっ。

どれも食材の組み合わせや見せ方がちょっと他にない粋な味。あれもこれも食べたくて、酒も一段と進むのだ。

『下町酒場 六傳(ろくでん)』

[住所]東京都江東区永代2-33-7 キャピタルビル1階
[電話]03-6240-3669
[営業時間]17時~23時(22時LO)、土16時~22時(21時LO)
[休日]日・祝
[交通]地下鉄東西線ほか門前仲町駅3番出口などから徒歩4分

次のページ
『ぽんしゅビルヂング』...
icon-next-galary
1 2 3icon-next
関連記事
あなたにおすすめ

関連キーワード

この記事のライター

おとなの週末Web編集部
おとなの週末Web編集部

おとなの週末Web編集部

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。9月13日発売の10月号は「ちょうどいい和の店…