今日(2025年9月20日)で、閉幕日まで残すところ23日となった大阪・関西万博。開幕からの161日間に、万博会場を訪れた皇室の方々は、11方22回をかぞえる。その主たる目的は、参加する国と地域や国際機関の文化に対する理解を深めるナショナルデーやスペシャルデーといった「国際親善」の場にあった。華やかな万博行事の一端で行われている“皇室外交”とはどんなものなのか。そのお姿とともにご視察の様子をお伝えすることにしたい。
※トップ画像は、ベトナム社会主義共和国のナショナルデー公式式典に出席された高円宮承子女王殿下(中央)を囲んだフォトセッションより。大阪・関西万博会場〔ナショナルデーホール〕で=2025年9月9日、大阪市此花区、JLNA代表撮影
国際親善の実を結ぶ公式式典
2025(令和7)年9月9日、この日の万博会場には高円宮承子さまのお姿があった。ベトナム社会主義共和国のナショナルデー公式式典に出席されるためのご訪問だった。ナショナルデーやスペシャルデーとは、参加する国と地域や国際機関の“文化に対する理解を深める”「国際親善」の場として、多種多様なイベントが行われている。
万博に参加する161の国・地域と9つの国際機関のうち、131か国と4つの国際機関によるイベントの実施が公表されている。そのなかには、日本が実施する「ジャパンデー」(7月3日に実施済み)も行われており、秋篠宮皇嗣同妃両殿下が出席された。9月20日以降では、13の国と2つの地域による開催が予定されている。
これまでに皇族方が出席したイベントの内訳は、ナショナルデーが10か国〔ヨルダン、スウェーデン、オランダ、英国、ルクセンブルク、モナコ、カタール、チェコ、ベトナム、イタリア〕で、スペシャルデーとしては国際連合、そのほかではパラグアイ大統領夫人主催文化イベントや、東日本大震災復興展、そしてジャパンデーといった14のイベントに出席された。

万博会場を訪れた皇室の方々は「11方22回」
開幕からの161日間(2025年9月20日現在)に、万博会場を訪れた皇族方は11方22回にもおよぶ。その内訳は、天皇、皇后両陛下が1回、秋篠宮皇嗣ご夫妻が4回、秋篠宮妃紀子さまが1回、天皇家の長女愛子さま、秋篠宮佳子さま、寛仁親王妃信子さまがそれぞれ1回、三笠宮彬子さまが2回、高円宮承子さまが3回で、最多では高円宮妃久子さまの8回(うち1回はプライベートでのご訪問)であった。
このうち、天皇、皇后両陛下のご訪問は一般公開前に行われた開会式のときであったが、他の皇族方については会期中ということもあり、来場者の合間をぬってのご視察となった。こうした状況下では、できる限り来場者の迷惑にならないように配慮して欲しい、といったお気遣いをなさいながらご視察の計画を立てられているという。
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