最近自転車を買い換えました。元来「物欲」があまりなく、小遣いのほとんどは外食と馬券に消えてしまうのですが、自転車だけは別物。数年に一度くらいの頻度で売り買いしたくなります。今回手に入れたのは軽量小型の折り畳みタイプで、輪行(りんこう、自転車を専用袋に入れて電車やバスで移動すること)もラクラク。どこにでも行きたくなってしまう、まるで翼のような相棒です。
先日、記念すべき最初の輪行は取材を兼ね、東京・奥多摩エリアを訪問しました。自宅から奥多摩湖までニュー自転車の走り心地を確かめながら激走し、日帰り温泉で汗を流して帰りました。地域全体がエンタメパークのような同地には日帰り温泉が数多くあります。ということで今回は奥多摩編の最終回。トレッキングやキャンプなど一日遊んだ後にもってこいの日帰り温泉と美味しい食事処をご紹介したいと思います。
東西横綱温泉に劣らない!『生涯青春の湯 つるつる温泉』
最初に取り上げるのは、ニュー自転車で訪問した『生涯青春の湯 つるつる温泉』(日の出町)です。“生涯青春の湯”とは大きく出ましたね(笑)。JR青梅線「宮の平駅」から自転車で30分ほどでしょうか。けっこうキツイ坂道を登ると立派な建物が見えてきます。
地下1500mから汲み上げた温泉の泉質はアルカリ成分が高く、お肌がつるつるするらしいです。同じタイプの温泉と言えば、東は岩手県の花巻温泉『佳松園(かしょうえん)』と、西は佐賀県の武雄温泉『元湯』で感動したことがありますが、『つるつる温泉』もなかなかどうして。両横綱に負けず劣らずのぬるぬる具合でした。
同温泉には6席ほどのサウナがあります。しっかり汗をかいた後は、水風呂でしっかり体を冷まし、露天風呂スペースで外気浴を楽しみましょう。目の前に広がるのは奥多摩の山々。緑と自然に囲まれ心も体も整いました。
オツな味!麻婆豆腐と小カレーで汗が吹き出した
最後は食事処でご飯を食べて帰ることにします。当日はビールをぐっとこらえ、まずいただいたのは大好物の麻婆豆腐(メニュー名「本格麻婆豆腐」)です。「推薦・おすすめ逸品」と書いてあったら頼まないわけにはいきません。
ほどなくして料理が到着しました。まずビジュアルがイケています。よくある豆腐と辛いタレを混ぜているというよりは、大きな丸い豆腐にタレをかけているようです。インスタ映えしそうな外観で、若い方にも人気とか。味は花椒(かしょう、ホアジャオ)が効いていて、かなり辛いです。
豆板醤や赤唐辛子の味を楽しみながら、「何かもう少し食べたいな」と思ったところ、「小(しょう)カレー」というメニューが目に飛び込んできました。カレーと麻婆豆腐、なかなか一緒に食べる機会がありません。これは面白いかも、と思い食べてみると「辛さのデュエット」はなかなかオツな味わいです。不思議な痺れが口の中を暴れ、なんとも言えない経験をしました。
せっかく流した汗が花椒とカレーでまた吹き出してしまったわけですが、これもまた良し。サウナと辛さを思い出しながらまた駅まで走り、自転車を袋に入れて家路につきました。











