新年は「国宝五城と城下町グルメ」をお届けしています。最終回は、いまNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ばけばけ』で盛り上がる、島根県松江市のご当地グルメと松江城を取り上げます。
ビール大国アイルランドにも住んだラフカディオ・ハーン
朝ドラは『あまちゃん』(2013年放送)以来ご無沙汰でしたが、「ばけばけ」はビールを飲むシーンがあると聞き、注目していました。何せ、ドラマのモデルになったギリシャ生まれのラフカディオ・ハーン(小泉八雲、1850~1904年)はアイルランドに住んだことがあります。同地はスタウト(黒ビールの一種)の「ギネスビール」を生んだ国で、2024年のビールの一人当たり消費量は99.0Lと世界第4位(世界第1位のチェコは148.8Lで、1993年から32連続でトップ)。日本人(同33.7L)の約3倍の量を飲む、超がつくビール大国です(キリンホールディングス調べ)。
日本滞在中、毎晩のようにビールを飲んだと伝えられる小泉八雲。ドラマでは明治時代のビール事情がコミカルに描かれ、心温まるシーンがとても印象的でした。
国宝五城がある街では唯一の県庁所在地
それでは、松江城グルメから始めたいと思いますが、2026年1月上旬に同地で震度5強の地震がありました。被災された皆さまへ心からお見舞い申し上げます。国宝五城のひとつである松江城は、もともと早めに取り上げるつもりでしたが、今回の地震を受け、最終回としました。紹介するお店の中には臨時休業しているところもあるようです。お出かけの際は事前にご確認ください。
さて松江市は、しじみで有名な宍道湖や大橋川、堀川といった河川が彩りを添え、凛とした武家屋敷も残る落ち着いた佇まいの城下町です。
一方、国宝五城がある街として唯一の県庁所在地ですので、さすがに規模が大きい。城の周辺には県庁や裁判所、巨大な病院や日本銀行まで、新旧の建物がひしめき合っています。もちろん歓楽街も他の町よりも格段に大きく、飲食店巡りが趣味の筆者にとってはとても魅力的な城下町です。















