旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■真っ白
正解:白ナス
難易度:★★☆☆☆
なぜエッグプラント?
白ナスとはナス科に属する植物で、私たちが普段よく目にする濃い紫色のナスとは異なり、皮が真っ白、あるいは淡い緑色がかった白色をしている品種群のことです。
英語でナスのことを「エッグプラント(Eggplant)」と呼びますが、細長い紫色のナスを見慣れた日本人からすると、少し不思議なネーミングに思えるかもしれません。
実は、18世紀頃にヨーロッパへ伝わり広く栽培されるようになったナスには、白ナス系統の品種が多く含まれていました。その卵のような白い見た目が、「エッグプラント」という名前の由来になったといわれています。
強い日差しや紫外線から実を守るナスニンなどの色素をほとんど含まないため、強い日差しや紫外線から実を守るため、皮が厚く育つという特徴があります。
この真っ白な見た目を美しく保ったまま育てるのは、紫のナス以上に神経を使わなくてはなりません。というのも、風に吹かれて自分の葉っぱが少し擦れたり、虫がわずかに触れたりしただけで、その部分が茶色い傷となって目立ってしまうからです。そのため、実の周りの葉をこまめに切り落としたり、風よけネットを張ったりして、手間暇をかけて育て上げられます。
旬の時期は、一般的なナスと同じく、7月から10月頃までの夏から秋にかけてです。とくに夏の終わりから秋にかけて収穫されるものは、昼夜の寒暖差によって果肉の甘みがグッと増します。
触った感じは皮がパンパンに張っていて硬く、包丁を入れるときも少し抵抗を感じるほどですが、加熱すると、とろけるような食感になります。
紫色のナスよりも水分量が多く、加熱すると果肉はとろけるような食感になります。さらに、アクが非常に少なく、ナス特有のえぐみや渋みがほとんどないため、純粋な甘みと旨みが口に広がります。その食感から、「トロナス」という名前で店頭に並べられていることもあります。
この白ナスの持ち味であるとろとろの食感を楽しむなら、焼きナスに勝るものはありません。
皮付きのままじっくり焼いて、熱いうちに皮を剥くのが定番ですが、あらかじめ皮を厚めに剥き、厚切りにしてフライパンで焼くのもおすすめです。
少なめの油で転がすように焼くだけで、果肉は驚くほどやわらかく仕上がります。焼き上がったら、たっぷりの出汁と、しょう油に浸せば、極上の焼きナスができあがります。




