ここではヘアデザイナーでもありサロンも営む『red room』赤間賢次郎さんにお願いし、ミドルエイジの髪の悩みを考察していただくことに。ヘアスタイル以前の“取り組み方”から、勉強になりまっす!
Case1:髪質問題
【会社員T・Yさんのお悩み】
*髪の毛の量が多くまとまらない
*毛流のせいか横が膨らみやすく、前髪は浮いてしまう
*肌荒れ
収まりつかない髪、すっきりできる!?
男前度が上がるカッコいいヘアスタイルを目指したい――誰しも心密かに願っていると思うのだが、ミドルエイジには案外難しい。髪質や頭の形、或いは毛量の変化やら、色々どうしていいかわからないハードルがあるからだ。
そこで白羽の矢を立てたのがヘアデザイナーの赤間賢次郎さん。プロとして数多の”悩み”を解決してきた彼に相談して、カッコいいの”最適解”を目指そう。
ひとりめは読者代表の会社員T・Yさん。聞けば主たる悩みは「髪質問題」。髪の毛の量が多くて髪質は硬め。そのためまとまりにくく、横にボンッと膨らんだり、前髪が浮いたりしがちだという。付け加えるなら、少々肌荒れにも悩んでいるそうだ。
Yさんの悩みに耳を傾けて髪質を確認しながら、まずは赤間さんから意外な説明が。
「うちではいわゆるシャンプーを使わないんです」。
え?赤間さんによれば、界面活性剤を使う一般のシャンプーは頭皮の脂を取り過ぎてしまうという。するとそれを補うべく余計に皮脂が分泌され、また洗い、分泌され……というサイクルに。これがベタつきや肌トラブルの原因となる。加えてシリコンなどの”しっとり成分”髪に残り、洗い上がりの髪が乾きにくくなるとも。
そこで、水と小麦粉だけで自作できる「小麦粉シャンプー」で、まずは頭皮の汚れを吸着させ、髪の余計な残留物をやさしく洗い流す。目的はその人本来の「裸の髪」を取り戻すことだ。
「それぞれの髪のクセがきれいに出た状態に戻します。そしてそれを活かしたスタイルにするんです。その方が自然で素敵に見えるんですよ」と赤間さん。
さて、いよいよカットである。
「確かに髪は多めですね。日本人は直毛が多いので、それもあり髪が浮いちゃうように横に膨らむ悩みも多いんです。そのことを前提にサイドをタイトに形を整えるようにしてみましょう」
ここでワンポイント。顔を小さく見せるには「あごのラインと頭のラインの形やボリューム感を同じにするといい」のだそう。そういうイメージでサイドのラインを整えていく。
ちなみにYさん、普段はお子さんの髪をバリカンで刈ってあげて、自分でもそのバリカンで刈っているそうなのだが……。
「バリカンだと全部同じ長さになるので髪に表情が出にくいし、ハードな印象になりがち。自然に見えるようハサミで柔らかな刈り上げにしましょう」と話す側から、繊細なハサミ使いでみるみる美しくシェイプされていく。
ここで、普段の髪の手入れに話が及ぶ。”裸の髪”に戻ったら、普段は「湯シャン」(お湯で洗うだけ)で充分という(時には綿の手袋をして洗っても)。頭皮に必要な適度な脂だけが分泌されるようになり、髪はどんどんしなやかに、頭皮も柔らかくなっていくとか。小麦粉シャンプーは脂分の気になるときに使えばいい。
して気づけばジャーン。完成である。ビフォアとアフター、見事にスッキリ!ハサミでナチュラルにサイドや後ろを刈り上げ、頭の形とアゴの形が揃っている。なんとも精悍にしてインテリジェントな印象ではないか。
仕上がりの感想をYさんご本人にも聞いてみよう。まずは”裸”に戻った髪の感触から。
「普段はもっと洗い上がりがバサバサな気がするんですが、思ったよりしっとり柔らか。これで肌に負担もないなら続けてみたいですね。しかもこの短さにしてこんなに弾力もあるとは。自分の髪じゃないみたいです」
いえいえ、これが本来のご自分ですよと赤間さん。ではカットの仕上がりについてはどう?
「自分の髪質で、ここまで細やかかつきれいな短髪に仕上げてもらったことはないかも。感動しました。ちゃんと整えることの大事さも改めて感じましたね。髪が変わって、気持ちもより前向きになった気がします!」




















