床屋企画・大トリを飾るのは…待ってました、ヒゲです!決して万人のアイテムではないですが、生やすなら、一度真剣に向き合ってみてはいかがでしょう?その道を究めた“ヒゲシャリスト”の登場です。
ヒゲ、楽しみたいけど薄いんですわ…
目の錯覚を利した印象論の専門家で大学で教鞭を取ることもある丸山尊人さん曰く、「ヒゲが薄くてもきちんと調えることでシャープな印象に導ける」。「あごを三角に見せましょう」と、アンカー型ヒゲの講義を受けた!
いいサシを入れて清潔感を増す技法
不肖ライターすけたけ、理容ヒゲそり体験をして参りました。
ヒゲシャリストなる肩書きの人物に初めて会いましたけれど、言葉のパンチラインが強いのなんのって。
「現代日本では、浮浪者と社長がヒゲを生やします」。
確かに。なんというブラックユーモア的円環構造でありましょう。そして施術後に言われました。
「ヒゲがあることで清潔さが増す。あなたは今日が人生で最もカッコいい。3日以内にモテなさい」と、力強く!
その秘密を記します。これは完全に盆栽やお庭造園の話です。
まず清潔さ、小顔、シャープさのために、要らないものを排除です。下枝打ちにあたります。
1.エラとあご先に架空の補助線を引いて、その下の部分は全カットし、輪郭を出す。
2.上唇の上に、均等に3mmほど隙間を作ると清潔さがアップ。
3.眉尻(ヒゲではなく!)を上げ、ヒゲの両端を下げて、顔に「X」ラインを埋め込むことで錯覚を起こし、小顔感増量。
4.産毛をそって肌の色のトーンを上げると、よりシャープに。
ここまでがベーシック。その先は芸術の世界に突入します。
白髪になったヒゲは乾燥しているので前に出てくる。その特性を鑑みて、残す白髪と摘み取る白髪を決める。ヒゲギョーカイ用語でいう「いいサシを入れる」です。
また、白髪を短く残すと”下草”として働き、毛量を多く見せる効果もあり。丸山さんの細かい作業が続きます。
そして、口ヒゲもあごヒゲも顔の中心線に向かってこんもり長めに。外側に行くにつれ短く、傾斜をつける。これ、最重要な技巧。”標高差”をつけると3D効果で、より小顔効果が出る。
男性は自宅で鏡を見ながらヒゲを調えると、前方から見た図ばかりに気取られがち。ヒゲプロが見ると、横からや斜めからは残念な形状が多いとのこと。
この辺りでオレも浮浪者風から不老者風へ変化してそう?
30~40代でヒゲの出る箇所や質や量が決まるといいます。そして、各毛穴によって伸び方の速い/遅いにばらつきがある。合言葉は「いちばん遅い毛穴に合わせろ」と丸山さん。
登山遠足で足の遅いヤツに合わせろってことだなとオレは覚えました。待って育てることも重要なのだ。
それでヒゲシャリストは「しっかりと生え揃ったヒゲを調えて、初めて男は似合う髪型が決まってくるのだ。”ヒゲ先、髪後”こそ道理」と語るのです。逆転の発想こそ、プロ哲学ね。
男は顔に盆栽をくっつけてると考えると、ヒゲ遊びは大人の趣味として未開の大地かもしれません。耕して……みる!?
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