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名古屋駅中央北口改札の目の前! 帰省シーズンに立ち寄りたい『驛釜きしめん』

もうすぐ年末年始の帰省シーズン。 早朝に到着または出発する電車やバスで名古屋駅を利用される方も多いと思う。 朝食に喫茶店で名古屋ならではの豪華なモーニング……もイイのだが、たくさんの荷物を持って歩くのはツライ。 そこで、名古屋駅構内にあるとっておきの店を紹介しよう。

名古屋駅の中央北口改札を出て、すぐ目の前にある『驛釜きしめん』がそれ。 朝7時から夜11時までの通し営業。 朝、昼、夜と時間を問わず、ひっきりなしに多くの客が訪れている。

開店から朝10時まで朝定食を用意。 写真は「選べるミニきしめん定食」(650円)。 温か冷のいずれかを選べるミニきしめんと天むす、だし巻き玉子、日替わりの小鉢のセットだ。 朝定食は、ほかにも「しらすご飯とミニきしめん定食」(750円)と、「納豆定食」(平日限定・500円)を用意している。

さて、肝心な味だが、もちもちとした麺の食感と、噛むごとにジュワッと広がるつゆの味が心を和ませてくれる。 地元を離れて暮らしている人は、郷里に帰ってきたことを実感するだろう。 ちなみに、麺は創業明治23年の老舗製麺店「よしだ麺」から仕入れている。 小麦と塩のみを使い、昔ながらの製法で仕上げた麺はグミのようなもっちりとした歯ざわりが自慢だ。

ここ、『驛釜きしめん』が面白いのは、メニューごとにつゆが選べること。 写真は大ぶりな海老天がのる「天ぷらきしめん」だが、定番の醤油のほかに味噌も用意しているのだ。 味噌はもちろん、名古屋ならではの豆味噌。 濃厚なつゆが染み込んだ麺もさることながら、赤茶色に染まった海老天の旨いこと! 私なら、ご飯に日替わりの小鉢、漬物が付く「ご飯セット」(260円)か、「天むす」(2個280円)を迷わず注文する。

店の自信作は塩味。自家製の「塩かえし」は、輪島沖舳倉島産と瀬戸内岡山産などの塩をブレンド。 ダシは北海道産昆布と厚削りの鰹を贅沢に使用している。 写真は炙ったコーチンのもも肉をのせた贅沢な「コーチン南蛮きしめん」(1030円)。 ただでさえ美味しいつゆにコーチンの旨みも相まって、旨さは倍増。 つゆは醤油も用意しているが、絶対に塩がオススメだ。 昔ながらのきしめんのつゆは、ムロアジベースのダシにたまり醤油(または白醤油)を合わせたものである。 が、具材の味を引き立てる塩や味噌のつゆは、きしめんの持つ可能性を大きくしたといえるだろう。

驛釜きしめん 愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 名古屋中央通り [TEL]052-569-0282 [営業時間]7時~23時(22時半L.O.) [定休日]無休

永谷正樹(ながや・まさき) 1969年生まれのアラフィフライター兼カメラマン。名古屋めしをこよなく愛し、『おとなの週末』をはじめとする全国誌に発信。名古屋めしの専門家としてテレビ出演や講演会もこなす。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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永谷正樹
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