休みの日こそ、ゆっくりのんびり、そしてちょっと贅沢(懐よりもココロのゼイタク)な店で、過ごす時間までも堪能したい。そんな休日ならではの東京都内の三ツ星店を、本誌ライターが熱烈推薦いたします!
画像ギャラリー釜竹(最寄駅:根津駅)
日差しを浴びつつ一献香り高きうどんで〆る
『釜竹』の 釜揚げうどん 918円
都心とは思えないほど広々とした庭を望む店内。そんな贅沢な空間でいただくのが、うどんと四季折々の味を盛り込んだ酒肴だ。うどんは「釜揚げ」と「ざる」の2種類のみ。注文を受けてから生地に包丁を入れ、切りたてならではの力強い小麦の風味を堪能できる。肴も昼から用意しており、唎酒師の店主が厳選した酒を、大きな窓から降り注ぐ日差しを浴びながら飲むのは、まさに格別! 明治43年に建てられた石蔵を改築した座敷席もあり、こちらは重厚感あふれる風情を楽しめる。
知喜多 蒲田駅前店(最寄駅:蒲田駅)
対面カウンター席で鉄板焼きを味わう贅沢
『知喜多 蒲田駅前店』の シェフのおすすめディナー 5950円
休日はゆったり贅沢気分を味わいたい―。そんな時、蒲田近辺で探すならこの店はいかが。駅前の喧騒を忘れさせる重厚な空間、供されるのは上質な国産牛や旬の鮮魚など極上の鉄板焼きコース……とくれば特別感満載。ことに「シェフのおすすめディナー」は前菜から魚料理、ステーキ、デザートまで、驚くほど充実の内容だ。しかも目の前の鉄板で、この道30~40年になる料理人の華麗な手さばきを眺めつつ優雅な食事を楽しめるなんてサイコー! 2000円台からあるランチもお得。
ラ メゾン ダミ(最寄駅:目黒駅)
ココット料理を囲みながらテラスで過ごす休日タイム
『ラ メゾン ダミ』の 仔羊の煮込み”ナヴァラン風” 2480円(税別)
「友達でも恋人でも誰を連れて行っても間違いない」とライター肥田木が太鼓判を押すビストロ。これからの季節は開放的なテラス席で休日ディナーもいいだろう。ここはフランスのストウブ社のココット鍋を使った料理が看板で、パリやブルゴーニュで修業したシェフがこだわりの肉や魚を現地風に仕上げてくれる。それらメインも外せないが、前菜で必食すべきはシャルキュトリーの盛り合わせ。自家製パテなど手間暇かけた味の美味しさといったら! もうワインが進まないワケがないのだ。
桜なべ 中江(最寄駅:三ノ輪駅)
明治から続く伝統の鍋を有形文化財の店内で食す
『桜なべ 中江』の 桜なべロース 2280円
創業112年の老舗。関東大震災の翌年に建てられた現店舗は文化庁の「有形文化財」にも登録され、大正建築の風情を今に伝えている。そんな趣ある店内でいただくのが桜鍋だ。久留米の契約牧場で『中江』専用に長期間かけて育てられた馬肉は、力強い旨みと芳醇な脂がのる。それを一子相伝の味噌ダレをといた割り下で煮て食すのが、明治から守り続ける味だ。週末と祝日のみ昼から営業しており、日の高いうちからこの鍋に舌鼓を打ちながら、ゆったり酒盃を傾ける贅沢な時間を過ごせる。
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