京の馳走 はんなりや【京都】
日本橋のど真ん中で味わう “本物”の京料理に心酔する
▲季節の八寸 (コースの1品・単品注文は事前予約で1620円~)
内容は変わる。11880円のコースのひと品だが、予約すれば単品注文も可。京都で定番の鯖寿司のほか鱧の肝煮など心も華やぐ品々だ
『京の馳走 はんなりや』は、2階の店へと続く階段を進むとお香がほのかに漂い、店内に入れば凛とした空気が心地いい。カウンターには大鉢のおばんざい、メニューを開けば京の味覚が勢ぞろい……そう、ここは日本橋の小京都。
腕をふるうのは祇園で修業した店主の松上さんだ。主な食材は地元の市場から直送し、ちりめんじゃこや生湯葉もすべて手作り。
手前:冷やし鉢 1296円
奥:鰊と茄子 1296円
この日の冷やし鉢には関東ではあまりお目に掛かれない白芋茎も入る
日本橋 三冨魯久汁八【青森】
青森全土から集まった解散の素材の魅力があふれ出す
▲お肉(青森シャモロックの炭火焼)、椀物(ふじつぼのお吸い物)、焼物(竜飛のまぐろ漬け焼)
マグロの漬け焼きは行者ニンニクの醤油漬けと一緒に。お椀の磯の香り、シャモロックの食感も実に◎
「青森の郷土料理というわけではなくて、青森の食材を使った料理です」と『日本橋 三冨魯久汁八』の店主の石沢さん。三方の海、山に囲まれ、水にも恵まれた青森の食材、その素晴らしさを発信したいというのが願いだ。料理はそんな素材を活かした「おまかせ」(5000円~)だ。
お造り、ほやの酢の物
ホヤと大間のもずくの酢の物。お造りは6種。いずれも新鮮そのもので海の香りを感じる
奈良旬菜 創作料理 あをによし【奈良】
知られざる奈良の食材の魅力を多彩な旨酒とともに!
▲炙り柿の葉寿司 842円
ひと手間かけて炙ってある、鯖と鮭、二種類の柿の葉寿司が旨い。お米は吉野川の源流で水の美味しい川上村産
日本橋にある奈良県のアンテナショップ「奈良まほろば館」。その運営に携わってきた面々が、「実際に奈良の食の提案を楽しめる場所を」ということで2016年11月に実現したのがこちらの『奈良旬菜 創作料理 あをによし』だ。シェフはフレンチ出身で、和食経験の長いスタッフも加わり、奈良の食材と酒を活かした料理が新鮮だ。
倭鴨のすき焼き 一人前 3758円(写真は二人前)
やわらかく旨みのある脂がのった倭(やまと)鴨のロースとつくねをすき焼きで。
薬味には香りのいい大和当帰葉の入った“八味”を
越後の蔵 にほんばし 越州【新潟】
淡麗辛口滋味深い新潟の酒と郷土が育んだ酒肴の妙を
▲日本海のど黒塩焼き 時価(4000円前後)
食べ応えも旨みも充分なのど黒。白身ながら濃厚な味わいで品のいい脂が旨い
日本橋の「越後の蔵 にほんばし 越州」は久保田で有名な新潟の朝日酒造が経営。
越州は千秋楽という食用米を復活させて醸した酒で、同社の基本“食中酒”として料理に寄り添う味わい。と同時に、新潟の食を味わってもらおうというのが狙いだ。
越州 酒三昧(呑み比べ) 1500円
左から弐乃越州(吟醸)、悟乃越州(純米大吟醸)、参乃越州(純米吟醸)。
軽快かつふくらみのある飲み口だ
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