昼は定食屋で夜はビストロ。親子でタッグを組んで完成した新スタイルの飲食店
父はもともと寿司職人。
息子は和洋レストランで修業してすでに約24年のキャリアを持つ。
「突然、オヤジから一緒にやらへんか? と誘われて親子で初めてお店をしたんです。
もともと、別々の飲食店を経営していたんですけど、オヤジがこの店舗を借りようとしたら予想以上に広かったんですよ。
だから僕が誘われたんです(笑)」とは、息子の岩﨑龍介さん。
大阪は八尾市との境にある加美駅。
その駅から約500mの場所に「びあんか」があった。
この岩﨑親子が初タッグを組んだビストロだ。
「4年前の7月に始めたんです。
昼間は父親がランチ主体の定食を提供して、夜はビストロ。
といっても父親も働いていているんで和洋、どちらも対応します」
「日替わりランチ」は650円で、ご飯のお替わり自由。
この日のメニューはかぼちゃの饅頭あんかけと野菜のかき揚げ、果物のリンゴまで付いてこの値段。
「プラス100円でコーヒーも付きますよ」
ちなみに、夜の部はビストロといっても、なんと寿司まである。
日によってネタは異なるが、盛り合わせ8貫で1200円という安さ。
ネタにより、若干の値上がりはするものの、マグロやタイ、カツオなどを含めてこの値段なのだ。
安くて量が多いのは「前菜」(1280円)もそう。
見ての通り、3、4人前はある。
生ものと生ハム、チーズに生野菜。味付けはバルサミコソースだ。
裏メニューの「だし巻き」はなんと400円!
「平野ではグルメなお客さんも、量を好むお客さんも、両方います。
安くて旨くないとダメなので、こうした料理を提供していているんです」
この安さはいったいなんや!?
「実は『びあんか』とはイタリア語で白という意味。
真っ白から2人で始めようと思って、このネーミングにしたんです。
何でも対応しようと思いまして……」
それにしても、このボリュームは大盤振る舞いすぎる……。
どんな料理にでも対応するので、材料があればこの親子は何でも提供してしまうクセを持つらしい。
ラストにオーダーした「ピザ」(980円)は、生地からすべて手作り。
コダワリが凄すぎて、生地は一度揚げてから焼いているとか。
生地にも味が染み込み、ホレボレする逸品。
何を食べても確かにウマイ!
住宅街にひっそりと佇む名店、足を伸ばす価値はアリだ。
うまいもんビストロ びあんか
[住所]大阪市平野区加美西2-11-13
[TEL]06-6796-3031
[営業時間]11:00~14:00
17:00~23:00
[定休日]木曜
加藤 慶(かとうけい)
大阪在住のライター兼カメラマン。週刊誌のスクープを狙う合間に関西圏の旨いモンを足で稼いで探す雑食系。
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