「とんかつON!パーコー麺食べある記」とんかつ好きの諸君、〈パーコー麺〉はご存知ですか? 豚バラ肉をカリッと揚げて、それをスープ麺にON! せっかくカラリと揚げたお肉をわざわざ汁にのせるその大胆さが素敵です。いざ、実食。 撮影・文/池田一郎
画像ギャラリーラーメン珉珉(最寄駅:鐘ヶ淵駅)
パーコー満載の迫力!適度なオイリーさがたまらん
万世麺店 新宿西口店(最寄駅:新宿駅)
肉なら負けませんぜ~のむっちりパーコーを味わえ!
かつぎや(最寄駅:小川町駅)
ホアジャオの痺れと香り パーコーと担々麺、相性抜群!
台湾客家料理 新竹(最寄駅:仲御徒町駅)
プレーンながらクセになる!人気の本家、台湾の味
カリッとしてシミシミ 醤油スープと合うなあ
とんかつ茶漬けなら知ってるがとんかつラーメンは知らねーな、とか言うそこのアナタ! こいつを忘れちゃいませんか、〈パーコー麺〉。豚肉に衣をつけて揚げたものがとんかつならば、もちろんパーコーもその一形態。ていうか、カリカリっと揚がったパーコーがドン! とのって醤油味のラーメンスープにシミシミ~っとなったのも楽しみながら食すパーコー麺てやつが、小生昔からすんごく好きでして。台湾発とも言われるこのとんかつ・オン・ザ・ラーメンの魅力を、皆さんにお伝えするのだ!
で、そもそもパーコーって何? って人のために解説すると、漢字で書けば「排骨」。そもそもは豚の骨付あばら肉に卵と小麦粉の衣をつけて揚げたものだ。まあ現在では必ずしも骨付きではなくてもやはりあばら肉。脂身の甘い旨みが身上なりで、も一つ言うと、肉には醤油や酒、スパイスで下味がつけられてることが多く、衣には片栗粉も入ってるんではないの、と。この塩梅が各店若干違うんだが、いずれにしてもラーメンと、はたまたご飯とも合うんだなあ。
そこで今回周ったのは4軒。最初の『ラーメン珉珉』では、カリッと揚がったひと口サイズ肉厚パーコーがこれでもか! と丼を覆う。ややオイリーな醤油味のスープ、細めの麺との相性もぴったりで、迫力一番、パーコーの醍醐味を満喫できる。
かと思えば新宿西口、メトロ食堂街にある『万世麺店』は、あの『肉の万世』の経営だ。肉専門店だけあってもちろん注目は肉! 竜田揚げ的にほどよく醤油味がついて衣に包まれたパーコーはなかなか肉厚。密度があってむっちり食べ応えありだ。
そしてなんとお次は、同じくオレが大好きな担々麺との合体。小川町『かつぎや』の排骨担々麺なり。キタキタキタ! ホアジャオの香りと辛さと痺れ。そこに別添えのパーコー、ほんのりカレー風味を迷わずぶち込む。うーん、筆舌に尽くしがたい。
最後は本家、台湾料理屋さんのパーコーにも触れねばなるまい。仲御徒町の『新竹』だ。うーん、基本だな。端正な佇まいの醤油ラーメンにカリッといい感じのパーコーが合う。青梗菜、高菜、煮卵はやはり欠かせまい。たまらずパーコー飯もお替りだ。あ~、満腹。幸せなり~!
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