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フリーランスの間で、仕事時のBGMの話になることがあります。 ちなみに私は、作業をするときは「無音」派です(苦笑)。 今回はそんな私が、吉祥寺でBGMがおすすめの飲食店をご紹介してみようと思います……。

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吉祥寺でBGMが超攻めているイタリアン料理店の件

家や事務所で仕事をしているフリーランスの間で、仕事時のBGMの話になることがあります。
意外にラジオ派が多いような気がします。
たぶん1人でシーンと作業していると煮詰まってくるタイプ。
また、知り合いのおっさん女子デザイナーMは、手を動かすだけの作業のときは「テクノ最強!」と言っていました。
あー、頭空っぽにして作業に没頭するのに向いてるよね、テクノ。
ちなみにこの連載のイラスト担当の小豆だるまさんは、激しいギャグ系マンガを描くときは、コミックソングなどをBGMにしているそうです。
そして私は、作業をするときは「無音」派です(苦笑)。
ラジオは、お喋り&かかる曲が気になって集中できないし、歌詞がないインスト系の曲も、この曲なんだっけ? とそっちに気持ちがいくので、仕事がおろそかになってしまう……。
そんな私が、吉祥寺でBGMがおすすめの飲食店をご紹介してみようと思います……。

もう閉店してしまったので時効だと思って書きますが、吉祥寺にあった3000枚のアナログレコードと最高級スピーカーのオシャレなカフェレストランありました。
ランチも美味しいし、コーヒー1杯でも嫌な顔はされないし、夜お茶はできるし、テーブルも広くて大好きだったのですが……。
ある日のランチ時、かかっている曲のタイトル&ミュージシャンが思い出せず、気になったのでお店の人に聞いたら、「ランチ時は有線なんで、わかりません」と言われました(苦笑)。
マジか?
有線?
有線!
USEN?
衝撃!
このアナログレコードとスピーカーは、なんなのよっ! と憤ってしまい、さらに萎えたので、それ以来行くことはありませんでした。
BGM、大事です!

イラスト/小豆だるま

まず、連載43回で紹介した『セイナカフェ』は、BGMがオール矢野顕子です。
終日、矢野顕子。
ここは地下の店で、音が響くのですが、音量もベストを目指しているのか、非常に心地よいBGMになっております。

しかし本題はここから。
今、吉祥寺でBGMが熱い店は、井の頭通にあるイタリアン『C』です。
昨年9月にオープンした店ですが、ここのBGMは昭和歌謡&フォークです。
私が初めて店に入った瞬間にかかっていた曲は、吉田拓郎の『落陽』でした……。
しかも拓郎バージョンではなく、別のミュージシャンがカバーしたものでしたが、そのミュージシャンが即座に特定できず、入店早々イラっとした私。
たぶん竹原ピストルだと思うが……。
さらに聖子ちゃんの『赤いスイートピー』を、たぶん奇妙礼太郎がカバーしているバージョンがかかりましたが、個人的にはエレカシ宮本の、最強の赤いスイトピーが聞きたくなり……。
さらにピンキー&キラーズの『太陽の季節』を男性ミュージシャンがカバーしたヤツ(特定できず)などなど。
とにかく、かかっている曲を特定するには、いちいち難易度が高く、料理に集中できません。
私は入店直後の『落陽』で動揺したため、お店のイチオシと思われる、ポルケッタを頼み忘れました(後日、リベンジして食べました)。
お店はカフェ風でおしゃれで、料理もちゃんとしているし、ワインもそれなり。
しかし、BGMが昭和歌謡&フォーク……。
赤いスイートピーに関しては、いっしょに行った年配夫人が「聖子ちゃんに失礼よ」と、異議を唱えたりして、大変です……。
このとき私は、寒い季節には超おすすめの、タラのクリーム煮込みを食べていました。
クレイジーケンバンドの『タイガー&ドラゴン』で、デザートでした……。
♪俺の話を聞け……。
厳密にいうと平成の曲ですけどね。
ちなみにデザートのティラミスは、チーズが濃厚で美味しかった&量もたっぷり。
お会計時には、西岡恭蔵の『プカプカ』の誰かのカバーバージョン。
1972年の曲ですよ。
いろんなミュージシャンがカバーしてますけど、ハナレグミかなぁと思ったものの確証を得られず……。
この曲は、原田芳雄バージョンが聞きたかったな、と思いつつ不完全燃焼のまま店を後にしました……。
しかも、この店のBGMは、音量がわりと大きいため、会話にも集中できず……。
特に、昭和歌謡に親和性のある40~50代の中年の人々は気をつけてほしいですね。
会話の少なくなった夫婦&カップルにはおすすめかもしれません……。
でも若いカップルにとっては、ちょっと雰囲気がないかもな……。
私は1人でも行ってみたんですが、曲に思いっきり気を取られ、難易度の高いクイズに挑んでいるような状況に陥り、最終的にはプレイリストをください! と言いそうになる自分を抑えるので大変でした……。
しかし、リピートしてしまう魔力がこの店にはある。
昭和の呪いでしょうか?

天野七月/あまのななつき
ライター&ときどきエディター。吉祥寺在住、ざっくり30年くらい。基本おっさん女子、たま~に乙女マインド。いつも吉祥寺をふらふらしています。ちなみに無芸大食。
小豆だるま
高校の国語教員を経てイラストレーター・漫画家になる。ギャグとシリアスを行ったり来たりする作風で雑誌・書籍・webなどで活躍中。著書は「日々ズレズレ」(小学館)その他。好物はタイ料理と辛いもの。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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