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土日は閉店まで長蛇の列! 著名人も並ぶ幻のハンバーグを食べに本町の「四ツ橋カフェ」に初潜入

あまり人には教えたくないお店って、誰もが1つや2つあるハズ。
今回、紹介する飲食店はまさに“通”を気取れるお店だ。
知る人ぞ知る、四ツ橋の名店「四ツ橋カフェ」である。
屋号にカフェが入っていると、名物はスイーツとか、カフェオレなんて女子色が強いメニューを想像するけど、実はココの名物はハンバ~グなのだ!
繁盛する今だからこそ過去を振り返られるが、店主は家族含めて非常に苦労したという。
「今から15年前です。当時、不動産業で就職したんですが、どうしても自分でお店をやりたいと思って脱サラ。
このお店を始めたのが約8年前です。最初はカフェバーで私たち夫婦とパートさんで営んでいたんです。
でも、なんせ喫茶店の時間帯はお客さんの滞留も長くて、恥ずかしい話、生活もカツカツやったんですね……。
近隣の店舗さんを見ると、いろいろとされていて、うちも何かに特化せんとアカンと正直思っていたんです。
ランチで出していたハンバーグを売りにしたらどうだろう?
そう思い立って今のスタイルに変更しました」(店主)
実際、当時からハンバーグランチは評判を呼ぶほど人気メニューだった。
こうして方向性をガラリと変えたのが今から約1年と半年前のことだ。

今の時代、話題を呼ぶとそのスピード感たるや実に展開が早い。
SNSで拡散。
テレビも取材に訪れた。
「企業秘密なので言えませんがハンバーグを独自アレンジ。
さらに、うちは家族経営で娘も手伝ってくれています。
安く提供しようと思うと、利益を薄くさせるしかないんですね。
だから、自分たちの人件費を削ってなるべく安価に設定しています」
こうして今のスタイルが定着。
土日は開店から閉店まで人が途絶えることがない飲食店になった。
「ダラダラ続けるよりは時間を決めて集中して働こうと考えたので、11時から16時のお店にしたんです」

しかも、予約不可。
誰もが知るあの女優から俳優、そしてスポーツ選手も例外なく並ぶ。
特別扱いは一切ナシ。
食べたけりゃ、並ぶしかないのだ!
平日のランチ時、行列はできるが時間帯を外せば待たずに入れる場合もある。
11時過ぎに訪れると、待ち時間ナシで実際に入れた。
「佐賀牛A5ランクハンバーグ」(200g・1480円税込)を注文。

ソースは「オニオン」「おろし」「デミグラス」の中からデミをセレクト。
まずはスープから。

野菜の角が取れた円やかな味わい。
スープを飲みながら待っていると、パチパチパチとハンバーグをこねる音が……。
このお店のハンバーグ、なにが違うか? といえば圧倒的な肉質の柔らかさ。
行列ができようと、店主はハンバーグを焼く直前までこねる。

ジュワ~とこぼれる肉汁に加えて、唇で噛み切れるほど柔らかくてふわふわっ。
かつて経験のない、この柔らかさを食べると体感できる。
名店のハンバーグとも一線を画す、驚きの柔らかさなのだ。
しかも、有り難いことにハンバーグ弁当も提供する。
「弁当は消費税8%をいただいています。
ちなみに平日は内税。
土日はメニューすべてに10%の消費税がかかります」

消費税分は箱代である。
かなり豪勢で、差し入れとしても使えそう。

弁当では醤油ベースのオニオン。
ちなみに6時間後に食してもハンバーグは微塵も硬くなっていなかった。
心斎橋や本町からだと少し歩くが、ぜひ足を伸ばしてでも食べたいお店。
人気の店には、秘密なんてない。
旨いからなのだ。

四ツ橋カフェ
[住所]大阪市西区新町1丁目9-17 ジェイ四ツ橋ビル1F
[TEL]06-6543-2088
[営業時間]11:00~16:00
[定休日]火曜

加藤 慶(かとうけい)
大阪在住のライター兼カメラマン。週刊誌のスクープを狙う合間に関西圏の旨いモンを足で稼いで探す雑食系。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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