絶景の川床。渓流の川音を聴きながら味わう鮎定食〜あいち冷やし旅5〜

5回に渡って愛知からお伝えしてきた、この夏おすすめの極上の“冷んやり体験”。最後は、豊田市の山間部、旭地区に位置する『カントリーレストラン 渓流荘』を紹介しよう。

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豊かな森と水に恵まれた自然の中のレストラン

愛知県でも岐阜県との県境に近い、豊田市旭地区は、矢作川水系を育む豊かな森と清流に恵まれ、体いっぱいに自然が感じられるエリアだ。

その中でも、奥矢作湖へ注ぐ矢作川の支流・段戸川の渓谷には、静かで心癒されるような美しさがある。『カントリーレストラン 渓流荘』は、その渓流沿いにたたずむ、昭和49年創業の季節料理とジビエ料理が自慢の店

そして今回の目的は、その川床で鮎定食を楽しむことだ。

『カントリーレストラン 渓流荘』

林の中に緑に囲まれるようにしてある、ロッジのようなエントランス。そこを抜けて入っていくと、中庭が開けた向こう側に、段戸川の渓谷に貼り出すようにして立派な川床・桟敷席が見える

エントランスを抜けて入っていくと席が見えてくる

歩を進めて川床に入ってみると、そこにいるだけですでに気持ちいい。眼下には段戸川の渓流が流れ、せせらぎが聞こえてくる。キラキラと光を跳ね返す木々の緑と森の香り。川面から抜けてくる風も清涼感を感じさせる。

川床・桟敷席

今回の目的は料理をいただくことだが、ここでは、他にもバーベキューや川原へ降りての川遊び、さらにはデイキャンプやテント泊まで満喫できるらしい。うーむ、食事を前に、すでに「それもいいなあ」と心騒ぐ自分がいるのだった。

せせらぎを聴きながらオープンエアで鮎をガブリ!

それはともかく。
“カントリーレストラン”と名前にもあるように、こちらはもちろん、絶好のロケーションの中、自然の恵みをいただける料理が魅力である。

店主自らが地元の山へ採りに行くきのこや山菜。豊田産の天然猪や鹿肉を使ったジビエ料理。四季それぞれに、できる限り地元産の旬の食材を使い、その美味しさを伝えることがこだわりだという。

「鮎定食」2000円
※予約時に「本記事を見た」で上記価格にて提供

さて、いよいよ待望の鮎定食。

小鉢には、お手製の枝豆豆腐やわらび、タケノコ、高野豆腐。自慢のふきのとう味噌も美味しい。川風を感じながらガブリと齧りついた鮎は、香りよくやさしい身質。自然の中でいただくのはやはり贅沢だ。地元米をやはり地元の美味しい水で炊いた鮎ご飯も、香りよく、もちりとして食が進む――。

自然の恵みを五感で感じながら、オープンエアで食すメシは、何にも変えがたいくらい最高なのだった。

■カントリーレストラン 渓流荘
[住所]愛知県豊田市田津原町静滝17-1
[電話]0565-68-3197
[営業時間]11時〜17時:食事11時〜15時LO(原則として予約制)
[休日]月(祝日の場合は翌日)、冬季(12〜3月)は月・火

撮影/西﨑進也 取材/池田一郎

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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