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毎日ご飯を作るのがダルいと悩む、料理嫌いライターが挑戦する簡単レシピ本第2弾。今回は無謀にも、スパイスをふんだんに使う、本格インド料理に手を出してみました。 ※本記事内の料理の分量詳細、調理手順など詳細は書籍を購入の上、ご確認ください

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超簡単なのに本格派! そんなに都合のいい本があるなんて!

外出を控えつつも美味しいものが食べたい、できれば簡単に作れるものがいい、そんなどうしようもない愚痴を言っていたところ、担当編集に紹介されたのが、『だいたい1ステップか2ステップ! なのに本格インドカレー』というレシピ本。

『だいたい1ステップか2ステップ! なのに本格インドカレー』1760円(稲田 俊輔・著/柴田書店・刊)

人気南インド料理店『エリックサウス』の総料理長・稲田俊輔さんの書籍で、前作『南インド料理店総料理長が教える だいたい15分!本格インドカレー』の人気を受けて発行されたらしい。

「ほぼ1〜2ステップでできる」って、そんなに都合のいい本があるなんて! いざ作らん! と書籍を購入。
中にはカレーやビリヤニ、つくおきスパイス&おかず、ドリンクやスイーツなどのレシピが掲載されている。

私のお目当ては主食のカレーやビリヤニ(炊き込みご飯風の料理)、そしておかず系
なので、以下の3品をチョイス。

「世界一簡単なチキンカレー」
「ハイデラバード風チキンビリヤニ」
「スパイシーカルパッチョ」

さあ作るぞー! と中のレシピをしげしげ見てみると、「うちにこのスパイスないわ……。あ、これも、これも」

思い立ってすぐに料理できないのね、とちょっとガッカリしながら少し大きめのスーパーに行くと、大概の品が揃いました。よかった!
ちなみに、スパイスを1回の調理に使う量はそれほど多くないなので、まずは小瓶で買っておけばOKです。

カレーにぴったりなバスマティライス(インドやパキスタンで食べられている「インディカ米」のなかのひとつ。細長くパラパラとした食感で、独特の香りがあるのが特徴)だけは店舗では手に入らず、インターネット通販で購入しました。
バスマティライスと共にスパイスを注文してしまうのも手軽でいいと思います。

「世界一簡単」のうたい文句は本当か!? チキンカレーに挑戦

さて、まずはすべてのカレーの基本「シンプルパウダー」の作り方です。

下写真の調味料を計って混ぜる。以上!

※辛さ調節も可能です。配合の割合は書籍でどうぞ!

計っている最中からスパイスのいい香りがして、気分が上がってきました。
ガラムマサラは自作しても市販品を使ってもOKです。

こちらの本、しょうがやニンニクのすりおろしはチューブでOK、玉ネギのみじん切りは大きさバラバラでも大丈夫、混ぜるのもボウルを使わずフライパンでと明記してくれて、極力手間を省きたい心をわかってくれているのも素晴らしい

そして、「世界一簡単なチキンカレー」作りに挑戦。
材料は下写真参照。

材料が少ないので切るのもすぐに終わる!

肉や野菜をザザッと切っておいて、スパイスと共に炒め、水とトマトを加えて煮ると、サラサラ系のカレーが出来上がり!

何を何グラム入れるんだっけ? と本を見ながらかなりマゴマゴしていても、20分もかからず完成しました。

カレーにぴったりのバスマティライスが、電子レンジで炊けるレシピも載っていました!

加熱している途中からスパイスのいい香りが立ち上って、カレー欲がいい感じに高まっているところに最初のひと口。

なにこれ、すごい。
スパイスの辛みだけでなく、きちんと旨みも感じられる。すごい。
今まで作ったカレーの中で、一番美味しいかもしれない。すごい。すごい。

「ひとり1人前分じゃ足りなくない?」
「明日も食べたいんだけど」
「わかるー」
と家族と感激しながら完食。

これ本当に、心の底から美味しいです。
これから我が家でカレーを食べる時は、毎回このカレーにしたい。ぞっこんです。

初めて使うスパイスが続々、途中で後悔しかけたメニュー

お次はビリヤニ。

ビリヤニのレシピの中で1番最初のものが、最もオススメであるはず! と選んだのが「ハイデラバード風チキンビリヤニ」
レンチンで完成するものの、こちらは4ステップで工程が多め。そして材料が多い!

カルダモンにクローブ、シナモンスティックにミントの葉とか、生まれて初めて購入しました

せっかく買ったスパイスだけど、今後使うかなあ、
次ページの「タミル風チキンビリヤニ」の方が材料が少なく、工程も簡単そうだったのでそっちにすればよかったとほのかに後悔。

気を取り直してデジタルクッキングスケールをじっとにらみながら「2グラム……4グラム……」と計って材料と混ぜ、寝かせて、最終的にレンジでチン。

丼&ラップでレンチンすればOK。蒸らした後にざっくり混ぜて出来上がり!

正直、映える見た目ではないのですが、食べてみると、美味しい〜〜!!!

旨みが出るものは鶏肉だけで、ダシのようなものは一切入れてないのに、スパイスの相乗効果なのか何なのか、染み渡るような旨さ。そしていろいろなスパイスとパクチーの複雑妙味

これも、もう一度作りたい。買い揃えたスパイスが何度も登場することになりそうです。

アレンジ力がすごい! エスニック風マリネ

さてお次は南インドの冷菜の味付けをベースにした、万能マリネベースで一品
加熱はゼロ。材料をザクザク切って混ぜるだけ。

青唐辛子が手に入らなかったので、ししとう&カイエンペッパーで代用。パクチーが苦手な場合の代用品も紹介されています

そのままバリバリ食べてもお酒のつまみになりそうだけど、これに油や調味料などを足して、刺身や野菜と合わせるとマリネの出来上がり

今回は、サーモンの刺身を購入したので、+オリーブオイルの「スパイシーカルパッチョ」と+無糖ヨーグルトの「サーモンのインディアンセビーチェ」の2品にしました。

左の「スパイシーカルパッチョ」はどの刺身でもOK。右の「サーモンのインディアンセビーチェ」はサーモンを角切りにして

生玉ネギが不思議と甘く、レモン&酢の酸味とカイエンペッパーの辛みとパクチーのかぐわしさと、なんだかクセになる美味しさ。

淡泊な魚には+オリーブオイルのカルパッチョ、こってりした魚には+無糖ヨーグルトのセビーチェが良さそうです。

他に、焼き野菜と和えたり、荒くつぶしたジャガイモとスパイスでポテトサラダ風にしたりと、一度作っておけばいろいろなメニューに使えそう。保管容器を消毒しておけば、冷蔵保存で1週間以上もつのも重宝します。

材料さえ揃えられれば、料理上手気分になれる!

ご紹介した3つの料理は、どれを作っても、「わたし最近少しインド料理に凝ってて……」と堂々胸を張って言えるレベル。

友人と集まれるようになったら、これをみんなで食べながらビールをぐいぐい飲む会がしたいです。

とにかくこのレシピ本を買ったら、熱が冷める前に素早く材料を買うのが成功の秘訣
ここさえ乗り越えられれば、本当に簡単な手順で、絶品インド料理が作れます!

取材・撮影/松岡芙佐江

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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松岡 芙佐江
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